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蛍の光は別れの歌ではなく再会の歌だった!歌詞に秘められた意味とは?

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「蛍の光」と言えば、卒業式や閉店など時に流れる定番ソングですね。
元々はスコットランド民謡だったことを知っている人も少なくないと思います。

実はこの「蛍の光」、原曲はメロディーは同じですが、歌詞は別れの歌ではなく、再会の歌だったというのを知らない人は多いのでは?

さらに、「蛍の光」には4番まで歌詞があったこともほとんど知られていないようです。

そこで、今回は「蛍の光」の歌詞にまつわる秘話をご紹介したいと思います。

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「蛍の光」の歴史と由来

「蛍の光」は、スコットランドに伝わる民謡に、18世紀のスコットランドの詩人ロバート・バーンズが歌詞を付けたものです。

原曲は「オールド・ラング・サイン」Auld Lang Syne

これはスコットランド語で、英訳すると「old long since」
日本語では、「久しき昔」などと訳されます。

日本で広まったのは、1881年(明治14年)に日本初の音楽教科書『小学唱歌初編』に掲載されてから。
作詞は稲垣千頴で、中国の故事を元にして作られました。
一途に学問に励む事を褒め称える「蛍雪の功」が由来となっています。

戦時中は日本が統治していた台湾や韓国でも歌われ、韓国の国歌である「愛国歌」は、当時は「蛍の光」のメロディーにのせて歌われていました。

「蛍の光」原曲の歌詞

「蛍の光」原曲である「久しき昔」の歌詞の内容をみてみると、離ればなれになった友人同士が再会し。酒を酌み交わすという内容になっています。

以下は、その歌詞です。

Should auld acquaintance be forgot,
And never brought to mind?
Should auld acquaintance be forgot
And auld lang syne?

<日本語訳>

忘れがたき古き友よ
思い出すことがなくとも
忘れがたき古き友よ
どれだけ時間が経とうとも

Chorus:
For auld lang syne, my dear,
For auld lang syne,
We’ll tak a cup o’ kindness yet
For auld lang syne.

<日本語訳>

(コーラス)
遠き昔のために 友人よ
遠き昔のために
友情の杯(さかずき)を酌み交わそう
遠き昔のために

・引用元:世界の民謡・童謡

このように原曲は別れの歌ではなく、再会の歌だったのです。

「蛍の光」の歌詞は4番まであった

「蛍の光」は通常は2番まで歌われます。

蛍の光 窓の雪
書読む月日、重ねつゝ
何時しか年も、すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れ行く

止まるも行くも 限りとて
互に思ふ 千万の
心の端を 一言に、
幸くと許り 歌ふなり

しかし、「蛍の光」には、3番と4番の歌詞があります。

筑紫の極み 陸の奥
海山遠く 隔つとも
その真心は 隔て無く
一つに尽くせ 国の為

千島の奥も 沖繩も
八洲の内の 護りなり
至らん国に 勲しく
努めよ我が兄 恙無く

ざっくりと言えば、3番と4番の歌詞は、日本の領土を守ろうというもの。
しかし、愛国主義的な内容であったことから敗戦後はおおっぴらには歌われなくなったようです。

まとめ

ということで、「蛍の光」にまつわる秘話をご紹介しましたが、明治以降の日本の歴史が色濃く影を落としていることがわかると思います。

元々は再会を祝う曲だったのが、日本では別れを惜しむ歌になったというのも興味深いですね。

ちなみに、原曲の「オールド・ラング・サイン」は、欧米の英語圏の国々では、大晦日のカウントダウンの時に歌われる新年ソングとなっています。

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