バスケットボールの試合を見ていてこんな疑問を持ったことがありませんか?
それは選手のユニホームの背番号は4からで1、2、3の番号がないこと。
野球など他のスポーツでは1はエース番号として知られていますが、なぜバスケットボールには背番号1の選手がいないのか?
実はこれにはちゃんとした理由がありました。
そこで、バスケットボールの背番号に1、2、3がない訳についてご紹介したいと思います。
理由はバスケットボールのルールにあった
バスケットボールの得点には3種類あります。
フリースローは1点、通常のシュートは2点、スリーポイントシュートは3点。
また、バスケットボールには3秒ルールというのもありますね。
バスケットボールの審判はホイッスルと手を使います。
得点が入ったときは笛を吹くだけでなく、指でも表すのです。
一方、反則をした選手がいた場合もホイッスルを吹いて、背番号を指の本数で示します。
ここまで説明すれば、理由はもうわかりますよね。
そうです。
背番号1、2、3の選手がいると、反則したのか、得点したのか、紛らわしいからです。
そこで、選手の背番号は4からとすることになったのです。
これはFIBA(国際バスケットボール連盟)の国際ルールで公式に決まっています。
バスケットボールの背番号は何番まである?
ということで、4から始まるバスケットボールの背番号ですが、何番まであるのでしょうか?
これはケースバイケースです。
FIBA主催の大会では、選手の背番号は4〜15番までとなっています。
これは登録人数が12人と決まっているためです。
一方、JBA(日本協会)のルールでは、日本の主要な大会は登録人数が15人または18人と多いため、2桁までの番号の使用が認められています。
ただし、高校以下の全国大会では、背番号は4からの連番をつけるよう規定されています。
ちなみに、オリンピックや世界選手権などの国際大会でも4からの通し番号となっています。
アメリカのNBAや日本のBリーグでは1,2,3番を使える
背番号の規定では、必ず1,2,3を使ってはいけない訳ではなく、NBAやBリーグには、背番号1,2,3を付けた選手がいます。
NBAを代表する選手として知られるオスカーロバートソン選手は1、ジェイソンキッド選手は2、アレンアイバーソン選手は3を付けています。
ちなみに、NBAでは、0(00)〜99番まで使うことができます。
ただし、56番以上の番号を使用するにはリーグの許可が必要で、同じチーム内に00番と0番を付ける選手がいてはならないという決まりがあります。
さらに、一旦付けた背番号は同じチームにいる場合は最低4年間付けなければならず、変更する際はリーグに申請する必要があるそうです。
NCAAは6以上の数字が使えない
アメリカの大学バスケットNCAAでは、6以上の数字が使えません。
そのため、0〜5を組み合わせた数字を使います。
使用できる背番号は、0(00)〜5、10〜15、20〜25、30〜35、40〜45、50〜55となります。
まとめ
バスケットボールの背番号に1,2、3がない理由について、ご紹介しましたが、実際は国やリーグによって異なるようです。
基本的には、プロは自由で、アマは制限があると考えておけばいいでしょう。
ちなみに、日本の学生バスケットボールでは、4番を付けるのはキャプテンが多いらしいですよ。