稀勢の里が第72代横綱に昇進しました。
26日に行われる土俵入りを雲竜型に決めたことを明らかにしました。
先代の師匠・元横綱隆の里は不知火型でしたが、その師匠の二子山親方(元横綱初代若乃花)が雲竜型だったため、考えた末、雲竜型に決めたそうです。
稀勢の里はその理由について「憧れがある。二所ノ関一門の大切な型」を語っています。
ということで、横綱の土俵入りでいつも話題になる「雲竜型」と「不知火型」
この2つの型には、どんな由来があって、どこが違うのでしょうか?
・画像引用元:ウィキペディア
早速調べてみました。
雲竜型とは?
雲竜型はせり上がるときに左手を胸の近くに当てて右手を伸ばす土俵入りです。
江戸時代に活躍した第10代横綱・雲龍久吉(1823年〜1890年)に由来しています。
面白いのは、雲龍は「不知火型」を考え出した人物とされていること。
後世に伝えられるときに「雲龍型と不知火型の名前が途中で入れ替わった」と言われています。
雲龍型の横綱
雲龍型はほとんどの横綱が選択している型です。
・双葉山
・大鵬
・北の湖
・千代の富士
・曙
・貴乃花
・武蔵丸
・朝青龍
歴代の大横綱が雲竜型だったことから縁起の良い型だとされています。
不知火型とは?
雲龍型と違って、せり上がるときに両手を伸ばす土俵入りです。
第11代横綱・不知火光右衛門(1825年〜1879年)に由来しています。
不知火型の横綱
不知火型は後継者が少なく、短命のジンクスがあります。
・琴櫻
・隆の里
・双羽黒
・旭富士
・若乃花勝
・白鵬
・日馬富士
白鳳を除くと、いずれの力士も横綱昇進後2年足らずで引退しています。
ただし、白鳳の活躍で不知火型の短命ジンクスは払拭され始めていて、同門の日馬富士も不知火型を選ぶなど、イメージは良くなってきています。
雲竜型と不知火型の動画
雲竜型と不知火型は雲龍と不知火の土俵入りが飛び抜けて美しかったため、2つの型が残ったと言われていますが、実際にどんな土俵入りなのか?動画で紹介したいと思います。
まずは鶴竜関の雲竜型です。
こちらは日馬富士関の不知火型です。
まとめ
ということで、雲竜型と不知火型の違いをご紹介しました。
こうして改めて見ると、横綱の土俵入りって美しいですね。
ある種、芸術の域に達しているような気がします。
最近は「スー女」といって、女性の相撲ファンも増えていますが、この先も人気は続きそうです。