サッカークラブワールドカップの決勝はいい試合でしたね。
鹿島アントラーズがレアル・マドリード相手にあそこまで戦えるとは思いませんでした。
延長戦で惜しくも敗れましたが、メッシも鹿島の実力を認めていました。
ということで、本日はサッカーに関する話です。
あなたはこんな疑問を持ったことありませんか?
「サッカーのスローインってなぜ両手投げなの?」
これはルールなのはわかっていますが、なぜ両手で投げなければいけないのか?
片手で投げてはいけないのか?
管理人は常々疑問でした。
そこで、早速調べてみました。
目次
サッカーのスローインのルール
まずは、サッカーのスローインのルールについてみておきましょう。
サッカーの試合では、ボールがタッチラインを割ったときは「スローイン」で試合が再開されます。
サッカーのスローインについては規定があり、競技規則第15条に以下のように書かれています。
ボールを投げ入れるとき、スローアーは、
●フィールドに面する。
●両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつける。
●両手でボールを持つ。
●頭の後方から頭上を通してボールを投げる。
●ボールがフィールドから出た地点から投げる。
すべての相手競技者は、スローインが行われる地点から2ⅿ(2ヤード)以上離れなければならない。
ボールは、フィールドに入ったときにインプレーとなる。・出典元:競技規則 – 日本サッカー協会
スローインの規則に違反した場合は、罰則として「相手チームのスローイン」となります。
スローインは元々片手投げだった
両手投げと決められているスローインですが、もともとは「片手」で行なわれていたようです。
では、なぜ両手投げというルールができたのか?
それにはある理由がありました。
かつてウイリアム・ガンという選手がいましたが、大変な強肩として知られていました。
彼はスローインで軽く50メートル以上投げることができたのです。
50メートルというと、センターサークルからゴールまで届くほどの距離です。
ウイリアム・ガン選手のスローインは大きな戦力になったといいます。
それくらい長い距離を投げられると、さすがに相手チームには不利になります。
そこで、スローインで攻撃力が増さないよう、ルール改正が検討されました。
その結果、両手投げなら、ボールの飛距離が出ないだろうということで、1882年に両手投げのルールができたのです。
なるほど!と思われたかもしれませんが、ここで新たな疑問が浮かびませんか?
それは両手投げのスローインでどれくらいの距離を投げられるのか?
調べてみると、驚くべき事実がわかりました。
両手投げスローインの世界記録は何と51.33m
スローインの世界記録保持者はトマス・グロネマークという人です。
彼は、デンマークでサッカーコーチを務める元選手です。
トマス氏が出したスローインの記録は何と51.33m。
ルール改正のきっかけとなったウイリアム・ガン選手が片手で投げた記録と同等です。
これはスゴいですね!
ちなみに、トマス氏のボールのスピードは時速およそ100km。
スローインが優れた選手でも平均時速は75kmと言われますから、いかにスゴイかがわかります。
サッカーの試合でスローインは退屈でつまらないとよく言われますが、トマス氏はそうではないと言っています。
「スローインが起点になったゴールは美しい」
「パーフェクトなスローインがあればゴールは可能」
世界記録保持者が教えるスローインで距離を出すのに大事なこと
スローインで遠くに投げるにはどうすればいいのか?
トマス氏は次のようにアドバイスしています。
まずスローインで距離を出すには全身を使うことが需要だそうです。
なかでも大事なのはお尻の使い方。
助走スピードも重要だそうです。
そしてもうひとつ、非常に大事なのが身体の柔軟性。
背中、腕、肩が柔らければ、柔らかいほど、ボールを遠くまで投げられるといいます。
スローインを向上させる3つのコツ
トマス氏はスローインを向上させるための3つのアドバイスをしています。
1:メディシンボールを使って練習する
スローインのテクニックを最適化するための筋力トレーニングに最適です。
2:スピーディに投げる
チームメイトを素早く見つけてボールを投げ入れれば、それだけチャンスが大きくなります。
3:フォロースルーを大事にする
全身を使って投げ入れ、ボールを離したあともしっかりとフォロースルーを取りましょう。
トマス氏は今のサッカーでスローインが軽視されている現状を憂えており、正しいテクニックを身につければ、1シーズンで12~15ゴール増やすことができると言っています。
まとめ
ということで、今回はサッカーのスローインについて記事にしてみました。
スローインはゲームを中断させ、面白味に欠ける印象がありましたが、調べてみると、いろいろと面白い事実がわかって楽しかったです。
それにしても、両手投げで50メートル以上というのはスゴイ!
あなたもサッカー談義の話題のひとつにスローイン話を加えてみてはいかがでしょうか?