もともと軍事用語として使われていた「戦略」「戦術」という言葉。
最近はビジネス分野でもさかんに使われるようになりました。
この「戦略」と「戦術」。
似た言葉ですが、その違いをきちんと説明できますか?
そこで、「戦略」と「戦術」の違いについてわかりやすく解説したいと思います。
「戦略」と「戦術」の違いは?
まずは「戦略」ですが、簡単に言えば、
「戦いに勝つための長期的な計画」ということになります。
そして、「戦術」はこの計画を達成するために、
求められるより具体的で実践的な方法ということになります。
つまり、最初に「戦略」があり、そのあとに「戦術」がついてくる。
「戦術」はあくまでも「戦略」の一部なのです。
「戦略」と「戦術」はどちらが重要?
いくら「戦略」が素晴らしくても、
「戦術」がダメなら、戦いに勝つことはできません。
従って、「戦術」の方が重要となります。
ただし、「戦略」があまりにも非現実的だったり、
現状にそぐわないものであれば、
「戦い」は不利になります。
たとえば、国家レベルで「戦略」と「戦術」を考えてみると、
戦略を立てるのは政治家であり、
その最たる人は大統領や総理大臣などの
国家指導者となります。
これを戦争にあてはめると、
「戦略」は政治家、「戦術」は軍人が担うことになります。
一方、ビジネスの世界にあてはめると、
「戦略」は経営者、「戦術」は従業員という図式になります。
経営者がどんなに良い「戦略」を立てても、
従業員の「戦術」が劣っていれば、
会社はうまくいきません。
変更不可の「戦略」と変更可能な「戦術」
両者の違いでもうひとつ重要なのは、
「戦略」は原則的に変更は不可ですが、
「戦術」は変更が可能だということです。
「戦略」を実現する過程で、
うまくいかなければ、「戦術」を変えることで、
成功することもあります。
このように、「戦略」と「戦術」は、
きちんと機能して初めて成功につながる訳です。
いかがでしたか?
「戦略」と「戦術」はどちらも重要ですが、
実現性のある綿密なプランが必要なのです。