虫歯になってしまったら・・・と考えると、
歯医者のあの治療の音やニオイを思い出して、
思わず怖くなってしまうという人も多いのではないでしょうか。
しかし最近では、虫歯は歯医者で削らなくても、
『自然治癒』できる!と言われているんです。
歯を削らないで治せるということは、それ以降も健康な状態の歯が
しっかりと残るという事。
穴が開いてしまった歯よりも、ずっと理想的ですね。
虫歯はどうして自然治癒できる?
食べ物を食べた時に、歯を溶かす現象と
再び修復する“再石灰化”を繰り返して、歯は丈夫になっていきます。
しかし、溶けたままの状態では虫歯になってしまうので、
再石灰化を促進させることができれば、虫歯を防ぐ、また治すことができるのです。
自然治癒しない歯もある
歯の表面はエナメル質という固い組織で覆われています。
初期の虫歯はこのエナメル質まで進行しているもので、
これ以上奥まで進むと歯がしみたり、黒くなってしまいます。
そうなってしまった場合は、自然治癒を目指すのは難しくなってしまいます。
虫歯の自然治癒のポイント
<その1>歯垢をすみずみまで落とす
歯を溶かすのは歯垢から出てくる酸なので、
それを防ぐために徹底的に歯垢を取り除くことが大切です。
歯ブラシだけではなく、デンタルフロスなどで
歯と歯の間までしっかりと清潔にしておきましょう。
また、定期的に歯医者でクリーニングしてもらうのもオススメです。
<その2>フッ素を取り入れる
歯を丈夫にしたり、虫歯の菌の活動を抑制していくためには、
フッ素が必要不可欠です。
歯を磨いた後で塗るタイプのフッ素ジェルや液体を塗り、
効果的にケアしていきましょう。
<その3>食生活の見直し
いくら歯をキレイにしていても、甘いものの食べ過ぎや食事の回数が多いと、
再石灰化どころではなくなってしまいます。
糖分控えめのメニューを食べたり、間食を減らすなどして、
歯に与える影響を減らすことも重要なポイントとなります。
<その4>キシリトールガムの活用
キシリトールは虫歯を防ぐのはもちろん、
その症状の進行をやわらげるはたらきを持っています。
また、ガムを噛むことで唾液の分泌量が増えるので、
虫歯の自然治癒力を高めてくれるのです。
このように、虫歯を自然に治していくことは不可能ではないようです。
しかし、ごく初期の虫歯であることなど、条件はあるため、
既に痛みを感じているときには速やかに歯医者へ行きましょう。
日ごろからできる歯のためのケアを続けていき、
虫歯が酷い状態になってしまうのを防いでいくことが、
自然治癒を行う上でも大切なポイントとなります。
まず第一に歯磨きを忘れずに、毎日しっかりとケアしていきましょう。