プロ野球の試合で行われる始球式。
タレントや有名人が登場し、楽しみにしている人も多いのでは?
ところで、この始球式。
疑問に思ったことはありませんか?
それは打者が必ず空振りすること。
なぜ空振りするのか?
打ってはいけないのか?
実は、調べてみると、始球式で打っちゃったこともありました。
その動画はのちほど紹介するとして、
まずは始球式で空振りする理由について解説したいと思います。
始球式の由来と空振りする理由
始球式が最初に行われたのは、明治41年(1908年)でした。
アメリカから遠征してきた選抜チーム(リーチ・オール・アメリカン)と早稲田大学が対戦。
この時、早稲田の総長だった大隈重信が始球式を行い、
マウンドから1球を投じたのが始まりです。
政治家でもあった大隈氏は当時70歳。
羽織袴にソフト帽といういでたちでキャッチャーめがけて
ボールを投げましたが、大熊総長が投じた球は、
ストライクゾーンを大きくはずれてしまいました。
このとき、打席に立っていた早稲田大学の選手は、
大隈先生の投げた球をボールにしては失礼だ!
と、とっさに機転を利かせ空振りして、ストライクにしました。
つまり、大学の創設者に敬意を払ったわけです。
これがきっかけで始球式で空振りすることが慣習になったのです。
始球式で打ってはいけないという決まりはない
空振りをすることが定着した始球式ですが、
実は打ってはいけないという決まりはないそうです。
実際に、始球式で打っちゃった例もあります。
それは2016年4月5日、「西武プリンスドーム」での
西武ライオンズvs日本ハムファイターズの試合での始球式でした。
マウンドに立ったのは、現役女子大生グラドルの稲村亜美さん。
打席に立ったのは陽岱鋼でした。
ショートパンツ姿でマウンドに上がった稲村さんは見事な投球フォームを披露。
98キロのストレートをストライクゾーンに投げ込みました。
陽岱鋼選手はこの球をセンター方向にゴロで打ち返したのです。
稲村さんは始球式の後、
「陽岱鋼選手が打ったのでびっくりしました」とコメントしています。
その時の動画がこちらです。
他にも、2009年5月8日に日本ハムの稲葉篤紀選手が
ROOKIESの宣伝に来ていた俳優の佐藤隆太から、
ライト前にヒットを打っています。
まとめ
ということで、始球式では空振りするのが基本ですが、
実際には打っているケースもあるようです。
どうせ打つなら、大きなホームランを見てみたいものですね。