2月の行事と言えば、節分。
そして、節分と言えば、「鬼は外!」というフレーズでおなじみの豆まきですね。
家内安全を願って鬼を追い払うというのは理解できますが、こんな疑問が湧きました。
それは・・・
「鬼のパンツが虎柄なのはなぜ?」
鬼なのに虎って?鬼と虎は何か関係あるの?
というわけで、調べてみたら、ちゃんとした訳がありました。
そこで、早速ご紹介したいと思います。
そもそも鬼って?
鬼というと、頭に角が生え、髪はちぢれ、口に牙が生え、虎の皮の腰布をつけた大男のこと。
しかし、言うまでもなく架空の生き物です。
実は「おに」という言葉の語源は「おぬ(隠)」が転じたもので、姿の見えないものを意味するとされています。
それがのちに人の力を超えたもの、人に災いをもたらすものになったと言われています。
ちなみに、中国では、鬼は、死霊、死者の霊魂のことを指します。
日本でも、人が死亡すると「鬼籍に入る」という言い方をしますね。
なぜ節分で鬼退治が行われるようになった?
鬼を追い払う節分の歴史は古く、平安時代にまでさかのぼります。
中国からもたらされた「追儺(ついな)」が起源です。
「追儺」は陰陽五行に基づく厄払いの儀式で、宮中の年中行事として行なわれていました。
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための悪霊祓いだったのです。
ちなみに、「追儺」(ついな)は「鬼儺」(おにやらい)とも言います。
鬼と虎の関係は陰陽五行にあった
陰陽五行では鬼の出入りする方角が鬼門とされます。
そのため、この方角の邪気をお祓いする必要がありました。
鬼門は方角でいうと北東にあたります。
この方角を十二支でみていくと、北の子(ね)から時計回りに丑(うし)寅(とら)となります。
この丑(うし)と寅(とら)は鬼門に当たる北東です。
つまり、鬼が虎のパンツを履いているのは、ここから来ているのです。
ちなみに、鬼の角は牛を表しています。
なるほど!と納得させられますね。
陰陽五行(いんようごぎょう)とは?
陰陽五行とは自然界のあらゆるものを陰(いん)と陽(よう)に分類できるという古代中国の説です。
一例を挙げると・・・
太陽は陽、月は陰、
表は陽、裏は陰、
奇数は陽、偶数は陰、
となります。
一方、五行とは・・・
木(もく)、
火(か)、
土(ど)、
金(ごん)、
水(すい)、
5つの要素を言います。
桃太郎の鬼退治とも関係があった!
さらに、面白い説も見つけました。
昔話の桃太郎では、鬼退治の家来としてイヌ、キジ、サルを連れていきますが、鬼門の丑(うし)寅(とら)の対局に当たるのが申(サル)、酉(トリ)、戌 (イヌ)です。
調べてみると、いろいろとつながっているもんなんですね。
まとめ
いかがでしたか?
鬼が虎のパンツを履いているのにはちゃんとした理由があったんですね。
さらに、節分の豆まきと鬼との関係も理解できたのではないでしょうか?
これでスッキリとした気分で「鬼は外!福は内!」と叫んで節分の豆まきができるのでは?