ボクシングなどの試合でふらふらになった状態をグロッキーと言ったりしますね。
お酒を飲み過ぎてグデングデンになった状態もグロッキーという言葉を使います。
そもそもこのグロッキーという言葉はどういう意味なのか?
そして、グロッキーの語源や由来は?
そこで調べてみました。
グロッキーの由来は「ラム酒の水割り」
「グロッキー」の由来は、18世紀のイギリス海軍にさかのぼります。
当時、水兵たちにはストレートのラム酒が支給されていました。
しかし、1740年、水兵たちが酔っ払ってケンカすることが多かったため、
これを防ごうと考えたバーノン提督が水平らが飲むラム酒を水で割って支給することにしました。
しかし、ラム酒の水割りはストレートよりは悪酔いしないものの、
それでも足がふらふらする者が多かったといいます。
このバーノン提督が配ったラム酒の水割りがグロッキーと呼ばれるようになったのは、
提督がいつも着ていたゴワゴワの布地コート「グログラム」から来ています。
この「グログラム」は「グロッグ」と呼ばれるようになり、
やがて足もとがふらふらしている状態を「グロッキー」と言うようになったのです。
ちなみに、グロッキーが日本で使われるようになったのはボクシング用語が始まりで、
足元がふらついている様子をグロッキーと呼ぶようになったと言われています。
グロッキーとグロテスクに関係はある?
グロッキーに似た言葉にグロテスクという言葉があります。
醜態をさらすという意味では、よく似ているため、
グロテスクの語源についても調べてみました。
結論から言うと、グロッキーとグロテスクの語源は異なりました。
グロテスクはフランス語grotesqueからの外来語です。
もとはイタリア語で、古代ローマの遺跡を意味するgrottaが語源です。
15世紀に発見された壁画が、何とも奇怪な模様だったことから、
その模様はグロテスク(grotesque)と名付けられたのです。
まとめ
お酒が由来のグロッキーですが、
酔っ払った姿はグロテスクなものです。
2つの言葉の由来は異なりますが、
ある意味似ていると言ってもいいのではないでしょうか。