学生生活の中で一番大切なのは学業です。
そんな学生生活において、アルバイトを始める人は少なくありません。
自分自身の力で働いて給料をもらう。
そして、そのお金で好きなことを存分に楽しむという経験。
これは、若い時にしかできない貴重な経験でもあります。
しかし、そんな人生経験を豊富にできるアルバイトも、
「ブラックバイト」と呼ばれる、非常につらい経験をさせられてしまうケースが。
「ブラック企業」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、
それがアルバイトにも影を落としつつあるのです。
もし、ブラックバイトに当たってしまったら、
適切な対処をして、自分自身の身をしっかり守ることが重要です。
・パワハラやセクハラの問題
ブラックバイトに多いのが、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントと言われる、
上司や同僚からの精神的・肉体的な苦痛です。
実際にされると緊張状態になって文句は言えなくなるもの。
ですが、このようなことが続いたら、その実態を証拠として残さなければなりません。
まずは、言われたこと、されたことを録音したり、日記形式で記録しましょう。
そして、労働組合などに相談し、
一人で抱え込まないようにすることを頭に入れておきましょう。
・必要以上の金銭負担
小売業の場合、月間や年間の売上予算を達成できないと困るために、
社員だけでなくアルバイトにまで、自社商品を買わせたりなどの負担を強いることがあります。
商品の購入義務が規則で決まっていることなどほとんどないため、
不要な場合には毅然とした態度で断りましょう。
無理やりに買わせる雰囲気が日常になっている場合は、
しっかりと上層部に抗議しましょう。
・契約した労働条件と異なる
面接や説明会時に、労働時間や時給を聞くかと思います。
その条件と、実際にあてられた条件が大幅に違う場合は、
どこが違うのかを明確にさせましょう。
たとえば、給与明細を見てみて、あきらかに給料が少ない場合や、
実働時間の記録が違っても抗議できるように、
自分が働いた時間などは、自分自身でも記録をつけておきましょう。
そして、改善されないのならば、しっかりと抗議しましょう。
・脅される
給料を払わないや、お前なんてやめさせてやる、などの精神的に追い詰めてくる言葉。
これらを言われたら、日記形式で記録しましょう。
また、その状態が続くようなら録音機器に記録を残すことも有効です。
そして、こういった精神的苦痛は違法行為ともとれるため、
しかるべき対処を行うべきです。
労働組合や、ブラック企業に対する弁護士というものも、視野に入れておきましょう。
ブラックバイトだと気づいてからは、やめたい気持ちが強くなるでしょう。
しかし、言い出すことが怖かったり、なかなか辞めさせてもらえないという場合が殆ど。
辞めたいと言った時に、給料を払わないと言われたり、
代わりを連れてこいなどと言われても、それは違法行為となります。
こちらの意思を貫く勇気が必要です。
相談窓口や、弁護士という手段を使ってでも、
自分自身の負担や、これからの苦痛を考えて、素早く対処をしたいものです。
たった一度の人生の大切な時間です。
後悔のないようにしたいですね。