小嶋よしおさんが取得したと言う事で、『キッズコーディネーショントレーナー』と言う言葉が最近一気に注目を浴びています。
これは運動神経の発達を促すトレーニングに遊びの要素を加えたもので、特にお子さんがいらっしゃるご家族はどんなものか気になるのではないでしょうか。
今、子どもの運動能力向上に対する社会の関心が高まっています。
しかし、子どもの体は成長途上なので、大人と同じ考え方でトレーニングを行っては、安全に正しく運動能力を伸ばしてあげることができません。
目次
キッズコーディネーショントレーナーは子どもの運動神経の発達を促す仕事
最近の子供たちは運動能力が低下していると言われていますが、文部科学省が行なっている 「体力・運動能力調査」でも、昭和60年からほとんどの項目で子供たちの体力は低下傾向を続けています。
そんな中、石川遼さんや錦織圭さんなど、若い世代の世界での活躍が注目されてます。
そのテクニックなどが目に付きもてはやされますが、錦織圭さんはサッカーもすごく上手な事をご存知でしょうか。
テレビでリフティングシーンが放送されていましたが、やはり一流選手は何をやってもすごいんだなという感想でした。
このようにセンスがいい、状況判断が優れているなど、スポーツ選手はもちろん、身近な同級生にもいたのではないでしょうか。
コーディネーション能力を育てるのがトレーニングの目的
このような能力を、コーディネーショントレーニング能力が高いと表現します。
コーディネーション力とは
・リズム能力
・バランス能力
・変換能力
・反応能力
・連結能力
・定位能力
・識別能力
などがあります。
そしてコーディネーションには「調整する」という意味があり、これら7つの能力を必要なときに必要な調整をして、うまく引き出せるようにするトレーニングをコーディネーショントレーニングといいます。
ちなみにコーディネーションには筋力、柔軟性など神経系にかかわりの少ない能力は含まれていません。
運動神経がいいというのは、こういった能力が高いと言う事で、スポーツだけではなく様々なところにも繋がっており、コミュニケーション力が高い人も、この能力が関係していました。
さらには学習能力にも関連している能力と言われいます。
子どもの運度神経は5歳~8歳が一番発達する
この能力が発達するのが、おおよそ5歳~12歳くらいと言われており、この5歳から12歳までをもっと細分化すると
5歳~8歳 プレゴールデンエイジ
9歳~12歳 ゴールデンエイジ
の2つに分けられます。
プレゴールデンエイジとは、人間が成長していく中でたった1度だけ訪れると言う、神経系が一番発達すると言われている期間です。
このプレゴールデンエイジにどれだけ多くの動きを体験する事が重要で、これが後の運動能力や、対応能力につながります。
それが後に専門競技を始める際にすぐに対応できると言う事に繋がります。
そしてゴールデンエイジとは、プレゴールデンエイジに身につけた動作にさらに磨きをかけれる時期になります。
このプレゴールデンエイジに身につけたものは一生忘れる事が無いと言われています。
自転車を思い描いてみて下さい。
大人になっても自転車に乗れない人は、今更練習してもなかなか乗りこなせないものです。
しかし、子供の頃に乗れるようになった人は、考えなくても自転車に乗る事ができます。
このゴールデンエイジに前章のコーディネーション力のトレーニングをして、子供の運動能力を高めるトレーナーが小嶋よしおさんの取得した「キッズコーディネーショントレーナー」と言う資格です。
パーソナルトレーナー、幼稚園スタッフ、地域指導者、保育士、様々な方が受講にされています。
コーディネーショントレーニングで身につく能力
子供がコーデイネーショントレーニングを行うと以下のような能力も身につくといわれる、現在最も注目されるトレーニングです。
コーディネーショントレーニングで身につく能力
・礼儀
・作法
・集中力
・判断力
・自主性
・協調性
・忍耐力
・継続力
・達成感
こういった能力を身につけると、自己肯定感にも繋がります。
大人になってから自己肯定感が低いと言われる人の多くの人の原因は、幼少期、子供の時に原因があるといいます。
手遅れにならないように、プレゴールデンエイジ&ゴールデンエイジにしっかり対策しておくといいかもしれません。
小嶋よしおさんの活躍で、その対象がキッズだけに注目されていますが、このトレーニングは現役トップアスリートから高齢者、障害者、幼児の運動指導などにも活用されています。
全国の大学などの教育機関、スポーツクラブなどでも続々採用されてはじめています。
高齢者にはボケ防止としても注目されたりしています。
現代の子ども達の遊びは、DSなどのゲームだったりと、昔に比べ体を動かすことが減った気がします。
そういった現状もこういったコーディネーショントレーニングが注目される背景なのかもしれません。
子供の運動オンチを直す、今のスポーツ成績をアップさせたい、いつか我が子をオリンピックに、など、運動が好きになるきっかけや、コツがつかめるきっかけになるのではないでしょうか。