バスを利用していてこんな疑問を持ったことはありませんか?
バスはなぜいつも遅れるのか?
なぜ時間通りに来ないのか?
それは道路が渋滞するから。
と、答える人もいるかもしれません。
でも、道路渋滞が理由なら、空いているときは早く来てもよさそうですよね。
しかし、もし時刻表よりも早く来てしまうと、問題が起こります。
始発の停留所なら出発時間まで待てばいいのですが、途中のバス停だとそうは行きません。
時刻表より早くバスが出発して乗り遅れる人がでかねないのです。
そこで、バスが時刻表の時間通りに来ない理由を調べてみました。
バスが遅れる理由
バスが時間表より遅れて来るのは、ちゃんとした理由があります。
道路運送法では、「時刻表より早く出発してはならない」と定められています。
遅延は問題ありませんが、早く出発すると、法律違反になるのです。
バスが時間より早く出発することは「早発」と呼ばれ、バス会社では違反しないよう運転手に徹底していいます。
つまり、バス会社にとっては、「遅れすぎだ!」「時間通り来ない!」という客からのクレームより、「早発」の苦情を恐れているのです。
バスのダイヤ(時刻表)はどうやって決める?
バスのダイヤ(時刻表)は、わざと遅れるように設定されています。
理由は「早発」を防止するためです。
多くの路線バスは、すべての信号が青で、なおかつ途中停留所に止まらずに制限速度で走れる時間をベースに時刻表を決めています。
そうなると、当然時刻表よりバスは遅くやってくることになります。
バス会社はわざと遅れるように時刻表を作って道路運送法を守っている訳です。
バスは停留所で遅れる時間が異なる
バスの時刻表はわざと遅れるように設定されていますが、赤信号など実際の交通事情によって遅れる時間は異なります。
始発の停留所から近いバス停は、定刻通りに来る可能性が高いですが、停留所が遠くなればなるほど、遅れが目立ち、終点に近くなると、大きな遅れが出ることになるのです。
バスが遅れる他の理由
バスの遅れが生じる原因は交通事情だけではありません。
・運賃を準備していない
バスに乗ってから財布を探し始める人がいます。
バスが遅れる大きな理由のひとつです。
・乗車時の質問攻め
バスに乗るときに行き先を尋ねたり、確認する人がいます。
これもバスが遅れてしまう理由です。
・団体の駆け込み乗車
学校のスポーツクラブなど団体でバスに乗り込んでくることがあります。
人数が多くなると、大きな時間ロスの理由となります。
まとめ
バスは時刻表より早く出ると法律違反になる。
このことを知らなかった人は多いのではないでしょうか?
早く出発しないよう、わざと遅れるように時刻表を作っているというのも面白いですね。
事情がわかったあなた、これからはバスが遅れても運転士にはクレームを付けないであげてください。