最近は軽自動車が人気になっていますね。
燃費や自動車税が安いだけでなく、スペースの広いバンタイプのものが続々と登場しているのも人気の秘密のようです。
そんな軽自動車ですが、こんな疑問を持ったことありませんか?
それはフロントのナンバープレートの位置です。
正面から見ると、中央より少し左側にズレていますよね。
一体なぜなのか?を調べてみました。
軽自動車のナンバープレートの位置がズレている理由
軽自動車のナンバープレートが中央に付いていないのは、軽自動車の構造にあります。
軽乗用車は多くの場合、エンジンは運転席の前に置かれています。
そして、ミッション、ラジエーター、クーラーコンデンサーは助手席の前に設置されています。
ラジエーターとクーラーコンデンサーは熱を持たないように冷却用の電動ファンも付いています。
また、走行中に入ってくる風が冷却効果をもたらしています。
これをナンバープレートでふさぐと、冷却効果が下ってしまうのです。
そこで、冷却に影響を与えないために、運転席(右側)にナンバープレートが付けられているのです。
風通しを良くなるよう開口面積を増やすためにナンバーを運転席側にズラしているということです。
軽自動車でもナンバープレートが中央に位置しているものがありますが、これはエンジンが車体の中心やリアにある場合です。
ということで、軽自動車のナンバープレートがズレている理由をわかってもらえたと思いますが、
他にもこんな疑問を持ったことありませんか?
それは軽自動車のナンバープレートはナゼ黄色なのか?
これについても解説しますね。
軽自動車のナンバープレートが黄色い理由
軽自動車のナンバープレートが黄色い理由は意外と単純です。
普通車と見分けを付けるため。
黄色にしたのは、視認性を良くして、普通車との違いをわかりやすくするためです。
では、なぜ普通車と軽自動車を見分ける必要があったのか?
理由は2つあります。
ひとつは高速道路の料金です。
軽自動車は高速道路料金がおよそ2割引きになるため、料金係がナンバーを見てすぐに見分けられるようにしたもの。
もうひとつの理由も高速道路に関するものです。
現在は軽自動車の高速道路の最高速度は、普通車と同じ100km/hですが、平成12年10月1日以前は80km/hでした。
当時は最高速度制限が違ったため、警察がスピード違反を取り締まるときに軽だとわかりやすいよう色を変えたという訳です。
しかし、今では高速道路の最高速度は普通自動車と同じで、9割がETCを利用するので、軽自動車のナンバープレートが黄色である意味はほとんどありません。
実際、2017年からは軽自動車に白ナンバーを付けてもよくなりました。
白ナンバーに変える人は多く、結構人気だそうです。
ということで、白ナンバーに変更する方法を紹介したいと思います。
軽自動車を白ナンバーに変更する方法
軽自動車の白のナンバープレートは、普通車の白のナンバープレートとは異なります。
では、どんなナンバープレートなのか?
軽自動車の白のナンバープレートは2種類あります。
・ラグビーワールドカップ特別仕様
・画像引用元:国土交通省の専用ホームページ
日本での2019年ワールドカップ開催を記念し、大会の支援を目的として作成・発行されたものです。
ほとんど普通車の白のナンバープレートと同じですが、右上にラグビーワールドカップのロゴが入っています。
1,000円以上を寄付すると、図柄を選ぶことができます。
・東京オリンピック特別仕様
・画像引用元:国土交通省の専用ホームページ
こちらは右上に東京オリンピックのロゴが入っています。
ラグビーワールドカップと同様の目的で作成・発行されたものです。
ナンバープレートの変更は自分で手続きできます。
国土交通省の専用ホームページの説明にしたがって申し込みます。
ディーラーや整備工場に代行してもらうこともできます。
変更料金は各自治体で若干異なりますが、おおよそ7,000円前後です。
まとめ
ということで、軽自動車のナンバープレートにまつわる3つの雑学を紹介しました。
最後におさらいしておくと、
・軽自動車のナンバープレートの位置がズレているのは、冷却装置をふさがないようにするため
・軽自動車のナンバープレートが黄色なのは普通車との違いを見た目でわかりやすくするため
・軽自動車の白ナンバープレートは希望すれば誰でも変更できる
最近の軽自動車は本当に性能がアップして、乗り心地も快適です。
白のナンバーへの変更もできるので、今軽自動車に乗っている人は検討してみてはいかがでしょうか?