今日、Yahoo!急上昇ワードをみたら、
「丁字路」という言葉が2位にランクインしていました。
えっ、なんで?
と思って調べてみたら、発信源はこの日の「ヒルナンデス」でした。
ロケ中に親切なおじいさんが道を教えてくれたのですが、
このとき、丁字路と言ったのを「T字路なのに」と出演者が大笑い。
この放送を見た視聴者から批判が殺到したのです。
「丁字路」を笑ったタレントに寄せられた批判
まずはツィッターに寄せられたつぶやきをご紹介しましょう。
ロケ中に「丁字路」と言う人を「T字路なのに」と笑う内容に批判飛び交う なお正解は https://t.co/njmP6pBhqi #丁字路 #T字路 #ヒルナンデス #拡散
— まとめまとめ(公式) (@matomame3) 2016年11月4日
T字路を丁字路と言ったお爺ちゃんヒルナンデス出演者に笑われる 丁字路が正解https://t.co/JWCOwOIa39#丁字路#ヒルナンデス
— はるな推し@相互フォロー (@oshihaharuna) 2016年11月4日
これ仮に丁字路が間違いだったとしても、道聞いといて教えてくれた親切なおじいさんを笑いものにするのは人間として終わってるわな。
しかも実際は丁字路が正しくてT字路が間違いだったっていう恥の上塗りになってるし。— にせ悟空 (@nise_59) 2016年11月4日
道を教えてくれた親切なおじいさんが丁字路(T字路)と言ったのを出演者が笑い批判殺到 #ヒルナンデス – NAVER まとめ https://t.co/fJA6J9U1qa
— にせ悟空 (@nise_59) 2016年11月4日
どれも辛辣ですね。
しかも、道を教えてくれた親切なおじさんが正しかったからバズったようです。
では、実際はどうなのか?詳しく調べてみました。
丁字路という言葉が生まれた経緯
「丁字路」とは、道が三方に向けて延びる三叉路の一種を指す言葉です。
かつての日本では、アルファベットが使用されることはほとんどありませんでした。
そのため、物の形などはよく漢字の形になぞらえて表現されました。
そこで、三叉路のことは漢字の「丁(てい)」の字になぞらえて、
「丁字路(ていじろ)」と言われるようになったのです。
しかし、その後、アルファベットが世の中で使われるようになると、
漢字の「丁」がアルファベットの「T」と勘違いされるようになりました。
そのため、三叉路を「T字路(ティーじろ)」という人が次第に増えていったのです。
つまり、丁字路が正しく、T字路は誤用なのです。
丁字路(ていじろ)は、正式な法律用語
「丁字路」は法律上の正式用語です。
道路交通法では、三叉路「丁字路」と表記されています。
現代では、「丁字路」「T字路」のどちらを使ってもいいとされていて、
NHKなどの放送用語でも両方の使用を認めています。
まとめ
ヒルナンデスの出演者は「丁字路」という言い方を知らなかったのでしょうが、
知った気になって、相手を笑いものにするというのは、まずいですね。
我々もついつい知ったかぶりすることがありますが、
言葉には注意したいものです。