仕事を探すとき、もちろん正社員での雇用を求めるものですが、
なかなか自分のこだわりや、会社側からの条件に合わないことも多いですし、
面接で何度も落ちると心が折れて疲れてしまう…という人もいますよね。
このように、正社員としての仕事は見つけて就業するのが難しいため、
日本では非正規雇用が多くなっています。
その非正規雇用に含まれるのが「派遣社員」と「契約社員」です。
どちらも正社員と同じような仕事内容をこなす場合があるものの、
給料やボーナスの扱い、勤務時間などが異なってきます。
また、派遣社員と契約社員とを比べてみても、
それぞれにメリットやデメリットがあるので、仕事を探すときには
そういったポイントをしっかり考えておきたいものです。
では、派遣社員と契約社員の違いを整理してみましょう。
派遣社員
派遣社員はまず自分を派遣する大元である“A社”と契約をし、
自分に合った仕事を探してもらい、そして紹介されて派遣先の“B社”で仕事をします。
派遣社員として働くメリットは、
・働いているB社でトラブルがあっても、A社を介して解決できる
・自分の希望に沿った派遣先を見つけやすい
・残業などが殆どない
・短期間勤務もあるため、自分の時間も作りやすい
などがあります。
正社員としては働けなかった憧れの職場で、派遣社員として働いている…
という人も多いのが特徴です。
契約社員
契約社員は仕事をする会社と直接契約を交わしますが、
正社員と違って最初から契約期間が定められています。
そして、その契約期間が満了した時に契約を更新して継続するか、
自分で新たな職場を探すかを選ばなければなりません。
そんな契約社員のメリットは、
・契約期間終了と共に失業保険が貰えるケースもある
・正社員雇用試験が受けられる会社もある
・仕事のスキルアップなどもしやすい
などです。
派遣社員と比べるとより会社との距離が近いため、正社員雇用という道や、
仕事を止めた時の保険がききやすいという面を持っています。
共通のデメリット
派遣社員と契約社員には、それぞれ良い面もありますが、
当たり前のように悪い面も持っています。
・あくまでも非正規雇用なので真っ先にリストラの候補となる
・契約が終了した時、新たな仕事をまた探さなければならない
・給与は正社員と比べると少ない
・ローン審査などが通りにくい傾向がある
こういったデメリットが多数考えられるのが派遣社員と契約社員です。
正社員と比較してしまうと、やはり少し見劣りしてしまいますね。
しかし、それぞれ働くということへの重たさのない、良い働き方でもあります。
自分に合った仕事のやり方を模索中であるという人は、
派遣社員や契約社員という形も試してみるといいかもしれませんね。