この前、知り合いから母親の愚痴をこぼされました。
「うちの親って、とにかく心配性で困ってるんだよね」
「どんなことを心配するの?」
「とにかく何でもだよ。今日も地震のニュースを観てて、たまらなく不安になったみたいで。あわててコンビニに水を買いに行っちゃったんだよ」
「まあ、そんな人もいるよね」
「でも、こんなのは序の口でさ、母は外出すると、必ず戸締まりが心配になって家に戻ってきちゃうんだよ。そして、戸締まりを確認して再び家を出ると、今度はガスの元栓を閉めたか不安になって、また家に戻ってくる」
「なるほど。それはかなり重症だね」
話によれば、彼の母親はささいなことですぐにパニックになるそうで、寝込んでしまうこともたびたびあるとか。
確かに「そんなこと心配してどうするの?」とつっこみたくなるような心配性の人っていますよね。
そこで、「心配性の治し方」について、ネットでいろいろと調べてみました。
その中で、すぐに実践できそうな方法を5つにまとめてみたので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
①「心配しても意味がない」と自分に言い聞かせる
人間は誰しもいろんな心配事を抱えて生きていますが、その中には、「心配しても意味がない」がないことが多々あります。
前述した地震なんかはその典型例で、地震はどんなに心配しても起きるときは起きます。
「心配しても意味がない」ことなのです。
自分がいかに意味のないことで不安になっているか?
常日頃から徹底的に自覚するようにすると、心配のタネは減っていきます。
②心配事を紙に書き出してみる
心配症の人は、漠然とした不安を持っているものです。
そこで、おすすめしたいのが、心配事を紙に書き出してみることです。
自分は何に不安を持っているのか?
思いつく限り書いてみて下さい。
そして、書き終わったら、ひとつひとつチェックします。
心配事を可視化することで、頭の中が整理されます。
そうすれば、いかに無駄な心配をしていたかがわかるはずです。
③心配事に優先順位を付ける
心配事を整理することで、自分がコントロールできるものとできないものがあることがわかります。
これを並べ替えて、優先順位を付けて下さい。
たとえば、金銭や健康の問題というのは、心配事の上位に来るかもしれません。
それはそれで仕方がありません。
金銭・健康問題は多くの人が抱える不安や心配だからです。
しかし、心配事は順位が下にあればあるほど、心配しても仕方がないものであることがわかります。
この作業をすることによって、心配性の人でも心配事の数がいくつも減っていることに気づくはずです。
④とにかく行動する
人はやる前は不安だったけど、やってみたら案外平気だったということがよくあります。
ここからわかることは、「行動しないと心配事は増える」ということです。
そこで、できる行動はやってみることです。
人と話すのが不安だという人は、少々無理してでも話しかけてみる。
すると、相手が快く受け入れてくれたりするものです。
また、健康問題で心配な人は、生活習慣を見直してみる。
身体に良い食事を摂り、適度な運動をし、睡眠時間もきちんと取る。
行動を起こせば、心配事はある程度まで解消できるようになります。
⑤最悪の事態を考える
心配性の人は何か起きたらどうしよう?という未来への不安を持ちがちです。
ならば、逆に自分に起こりうる最悪の事態を想定してみましょう。
いわばショック療法のようなものですね。
たとえば、病気になったらどうしよう?と思ったときは、その先の最悪の事態を考える。
自分はがんになったら、どうするか?
実際にがんになったつもりで考えるようにします。
心配性の人というのは、思考停止の状態です。
より具体的な心配事を想定することで、一歩先を考えられるようになるのです。
また、人間は最悪の事態に陥ると、開き直って覚悟を決めることができるものです。
そうした思考状態に自分を持って行くことができれば、心配性はかなり改善できます。
まとめ
心配性の人というのは、意味のない心配をしがちです。
そして、漠然とした不安を持つ傾向があります。
こうした心配は思考を整理することで大幅に改善されるものです。
心配になったとき、不安になったときは、曖昧にしないで原因を突き止めることが大切です。
心配の正体がわかれば、心配性は改善されるものです。
ぜひあなたも実践してみて下さい。