相次いで発覚した富山市議会による政務活動費の不正受給問題。
そのいい加減さに怒りの声は収まりませんが、
実は地方議員は大変な高給取りだというのをご存じですか?
調べてみると、年収1000万円以上の議員はゴロゴロいて、
しかも実働日数は年間80日ほど。
こんなおいしい仕事を許していいのか?
そこで、地方議員の高すぎる給与と楽すぎる仕事の実態に迫ってみたいと思います。
富山市議の給与と政務活動費
まずはニュースで大きく取り上げられた富山市議。
富山市の人口はおよそ42万人で。市議の定数は40です。
富山市議の月額報酬は60万円。
ボーナスは約4.5ヶ月分で、
年収にするとほぼ1000万円。
これとは別に政務活動費として議員1人当たり月15万円。
不正受給の手口は、白紙の領収書を使ったもの。
開いてもいない市政報告会の会場費や
実際にかかった以上の飲食代を請求するという
「架空請求」「水増し請求」でした。
議員報酬と合わせると、1200万円近くになります。
しかも、驚くべきことに、
富山議会の会期は年間わずか69日間。
極端に言えば、年に2ヶ月ちょっと働くだけで、
年収1000万円以上の報酬を得ていることになるのです。
富山議会より高収入な市議は全国にゴロゴロ!
高額報酬を得ている市議は富山だけではありません。
全国に20ある政令市の市議の月額報酬の平均は何と101万円。
ボーナスは338万円で、年収にすると平均で1500万円を超えます。
富山市のような中核市は全国に47ありますが、
月額報酬の平均額は62万円。
ボーナスは270万円で年収1000万年を超えます。
次に、全国の議会の平均会期日数ですが、
市区議会の場合、年間78.6日。
町村議会に至っては43.9日です。
市議はほとんど仕事をしていない!?
地方議員は高額報酬を得ている割には
仕事をしていないという批判があります。
そもそも地方議会は、首長(市長)と市議の両方が
選挙で選ばれる二元代表制をとっていますが、
実状は首長の提案に対し、議会は90%以上が賛成しているというデータもあります。
全国的に見ても、議員の提案による政策条例はほとんどなく、
これが地方議員が仕事をしていないと言われるゆえんです。
しかも、市議は兼業可能です。
地方に行くと、会社経営者が市議を兼任していることも多く、
まさに「濡れ手に粟」状態なのです。
イギリスの地方議員の年収はおよそ90万円
海外では地方議員は地元に貢献する「名誉職」という扱いです。
たとえば、イギリスの場合、地方議会の平均基礎手当は7000ポンド、
日本円にしておよそ90万円です。
日本の市議に比べると、10分の1以下。
圧倒的に安いのです。
まとめ
いかがでしたか?
日本の地方議員がいかに高給取りであるか、
わかってもらえたと思います。
年間2ヶ月足らずの労働で年収1000万円以上。
地方市議の中には、後援会の付き合いや冠婚葬祭など、
お金がかかると、反論する人もいるようですが、
一般のサラリーマンにはとても納得できないですよね。