冬のグルメと言えば、なんと言ってもカニ。
焼いても鍋にしても最高ですよね。
そんなカニの中でも、食べごたえがあるのが、タラバガニです。
タラバガニは、その立派な姿から「カニの王様」とも呼ばれています。
タラバガニは、主に日本海、オホーツク海、ベーリング海などで捕獲されます。
ところが、タラバガニは、名前に「カニ」とついているにもかかわらず、
実はカニではないというのを知ってましたか?
では、タラバガニはカニじゃなければ、何なのか?
解説したいと思います。
タラバガニはヤドカリの仲間
タラバガニは、エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科タラバガニ属に分類されます。
したがって、生物学上の分類ではヤドカリの仲間なのです。
それを証明するのが、タラバガニの脚です。
毛ガニやズワイガニの脚はハサミを含めて左右に5本ずつの計10本あります。
ところが、タラバガニは4本ずつの計8本しか見えません。
タラバガニの脚は10本あるのですが、残りの2本がとても小さく、隠れて見えないのです。
これはヤドカリに見られる特徴で、歩き方からもわかります。
カニは通常横方向にしか移動できませんが、ヤドカリは縦方向にも移動できます。
そして、タラバガニは縦に動くことができるのです。
タラバガニとズワイガニの違い
日本で食べるカニと言えば、タラバガニとともに有名なのが、ズワイガニです。
生物学的にはカニではないタラバガニですが、
ズワイガニとの違いはどこにあるのでしょうか?
ズワイガニはケセンガニ科というカニ科に分類され、カニの仲間です。
ズワイガニは脚も5対10本あるのがはっきりとわかります。
味はタラバガニが食べ応えがあるが大味であるのに対し、
ズワイガニは甘みが強く、カニ本来の旨味があります。
また、タラバガニはカニ味噌は基本的に食べますが、
ズワイガニはカニ味噌を食べます。
ちなみに、値段はタラバガニの方が高く、
1パイ2000円から1万円、
ズワイガニは1パイ1000円から5000円です。
まとめ
ということで、タラバガニについて紹介しました。
タラバガニは体が大きく、足がとても太いのが特徴です。
ちなみに、「花咲ガニ」も最近人気がありますが、
タラバガニと同じくヤドカリの仲間です。
カニを選ぶときは、こうした違いを知っておくといいでしょう。