「チートツール」を作ってネットに公開した
広島県の大学生が逮捕されました。
この学生はチートツールを2013年の夏に作成。
およそ2年間で40万回以上ダウンロードされていたといいます。
チート行為は不正なプログラムでゲームを有利に進めるというもので、
最近はネット上に数多く公開されて、ゲーム会社が問題にしていました。
これまでチートツールは作成しても
直ちに罪に問うのは困難とされてきましたが、
今回ついに逮捕者が出たわけです。
このニュースでそれ以上に注目すべきは
チートツールは作らなくてもダウンロードして
常用していた人も罪に問われたことです。
そこで、「チートツール」について詳しく調べてみました。
大学生が作ったチートツールとは?
逮捕された学生が作成してネット上に公開したのは、
大人気スマホゲーム「パズドラ」用のチートツールです。
これはゲームのキャラクターを強くしたり、
通常は使用できない裏技を使えるようにできるものでした。
ちなみに、「チート」とは「ずるをする」という意味です。
大学生は自らのパソコンでチートツールを作り、
自分で開設したサイトなどに無料で公開していたようです。
ゲーム会社はこのチートツールに対し、対策を講じていましたが、
大学生は対策をすり抜けるようプログラムを更新し、
合わせて30回以上も公開を繰り返していたといいます。
逮捕容疑は著作権法違反(技術的保護手段を回避するプログラム譲渡)でした。
ネットに出回る「チートツールの作り方」
チートツールによる手口は近年悪質になっていて、
ネットオークションなどで販売した人物が逮捕された例もあります。
最近では、「チートツールの作り方」を解説したノウハウが
ネットオークションやSNSにも出回るようになり、
チート行為を有料で代行するという例もあります。
チートツールのダウンロードもアウト
チートツールの作成は先ほども紹介したように、
著作権法違反にあたりますが、
自分で作らなくても罪に問われます。
今回はパズドラとは別のチートツールを常用していた4人が
偽計業務妨害の容疑で書類送検されました。
偽計業務妨害とは「虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて
人の業務を妨害する罪」のことをいいます。
ネットで「チートツール ダウンロード」という
キーワードで検索すると、入手情報がヒットします。
これを見ると、チートツールを使っている人が多いことが推察されます。
まとめ
ゲーム会社によると、対策を施してもすぐに突破されるという
不正利用者とのいたちごっこが続いていると言います。
安易にチートツールに手を出すと、あなたも罪に問われかねません。
ゲームはずるをしないで遊ぶようにしましょう。