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「エンゲル係数」の急激な悪化が意味する家計の厳しい現実

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「エンゲル係数」が今日本で急上昇しているという
ニュースが報じられました。

Yahoo!の急上昇ワードでも上位にランクインされ、
関心が強いことを物語っています。

・引用:エンゲル係数、なぜ?今増加 (読売新聞(ヨミウリオンライン)) – Yahoo!ニュース

「エンゲル係数」の悪化は何を意味するのか?
そして私たちの生活にどんな影響を与えるのか?

とても気になったので、早速調べてみました。

エンゲル係数とは?

エンゲル係数は19世紀のドイツの統計学者エンゲルが
論文で発表したものです。

収入に占める食費の割合を係数にしたものです。

「収入が少ない世帯」では、飲食費の負担が増え、
「収入の多い世帯」は飲食費の負担が減るため、
暮らしの豊かさを示す指標となっています。

したがって、係数が低いほど、
家計は豊かであることになります。

日本は戦後の高度経済成長によって、
エンゲル係数はずっと低下してきていました。

エンゲル係数の計算法

エンゲル係数を計算するには、
まず1ヶ月の食費(外食も含む)の合計を出します。
次に、1ヶ月に使ったお金の総額を出します。
家賃やローンなども含みます。

そして、以下の計算式に当てはめます。

1ヶ月の食費÷1ヶ月で使ったお金の合計×100

これがエンゲル係数です。

たとえば、1ヶ月の食費が月5万、
使ったお金が20万円の世帯の場合は、
すると、5万÷20万×100=25%
この場合のエンゲル係数は25%になります。

日本のエンゲル係数の経緯

日本では、1960年代前半はエンゲル係数40%でした。
その後はどんどん下がっていき、1995年頃からは
ずっと23%台で推移していました。

しかし、2005年頃から上昇に転じ、
14年に24%、15年に25%を突破したのです。

つまり、エンゲル係数が明らかに悪化しているのです。

エンゲル係数が悪化した理由

エンゲル係数が悪化した主な理由は、
「所得伸び悩み」と「食品価格の上昇」です。
これは円高や消費増税も影響しています。

一方、食を楽しむ人が増えていることも
エンゲル係数が上がる理由だという指摘もあります。

食事は単に空腹を満たすものではなく、
お金をかけてもいいものを食べたいという人が
増えているからだというのです。

食にも格差が出てきていることを伺わせますが、
いずれにしろ、食費負担率が高いのは間違いないようです。

まとめ

暮らしの豊かさを示すエンゲル係数。

この数値が悪化しているということは、
日本人の家計がピンチを迎えている
証なのかもしれませんね。

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