生活には欠かせない電子レンジ。
ボタンを押すだけで、火も使わずに食材を加熱できる非常に簡単で便利なものですが、使い方を少し誤ると思わぬ事故を起こすこともあります。
そんな電子レンジを使う上で、温めたらダメな食べ物を紹介していきます。
ぶどう、レーズンは電子レンジNG
まず1つめはぶどう果実
理由は「燃えるから」ですが、ぶどうをチンすると驚愕の光景を目にすることになります。
電子レンジの中へぶどうを入れ温め始めると、どういうわけか激しく発光し始めます。
そして周囲は明るく光り出します。
この発光はプラズマ光とのことです。
皮のつながったぶどうは、電子レンジのマイクロ波がぶどうを通って皮へと送られ、そこから放電現象が起こるのです。
まさかぶどうからとんでもないものが発生するなんて、知らなかった人も多いのではないでしょうか。あまりぶどうを電子レンジに入れる機会はないようにも思いますが、チンするときには注意しましょう。
ちなみにレーズンも電子レンジNGです。
その理由は「煙が出るから」
そしてぶどうをチンしてもレーズンにはなりません。
冷凍フルーツはレンジで解凍しない
次に冷凍フルーツです。
過去におこなわれたロシアの研究では、冷凍の果物を電子レンジで解凍すると、本来なら体によいはずのグルコシドやガラクトシドが、発がん性物質に変わってしまうとの結果が出ているのです。
収穫後すぐに冷凍保存された野菜や果物は、生のまま売られているものよりも栄養価が高いとされているため、冷蔵庫もしくは常温での解凍がオススメです。
そしてよく耳にするのはとろみのある液体です。
液体を加熱して沸点に到達した後の急激な沸騰「突沸(とっぷつ)」という現象が起こるのです。
カレーやトマトソースなどドロドロしたものは、突沸が起こるとマグマのように周囲にソースが飛び散り、火傷にもつながります。
また、味噌汁やコーヒーなどでも温めすぎると突沸が起こることがあります。
突沸が起きていないか確認してから電子レンジをあける習慣をつけましょう。
芋類は発火する危険もある
続いて芋類。
里芋やさつま芋、じゃがいも、かぼちゃなどは水分が少ないので、そのまま加熱すると、水分が蒸発しきってしまうのです。
そして煙が出て、焦げて炭の状態になってしまうことがあります。
最悪の場合には発火する危険もあるのです。
そして刺激物。
唐辛子自体はチンしても問題ないのですが、加熱により唐辛子から発生した蒸気で目や喉がヒリヒリします。
乾燥唐辛子を作るときや食べるラー油を作る際、電子レンジを使うと書いてある場合もありますが、一度に大量の唐辛子など刺激物を電子レンジで温めるのは控えましょう。
膜のある食材は爆発する危険がある
最後に膜のある食材。
レバー・イカ・ソーセージ・たらこなど、温度が上がると中の水分が膨張し、殻や膜が抑えきれずに爆発する危険があります。
卵はこの典型例です。
チンしてはいけない食べ物ではきっと有名ですね。
私も爆発経験者です。
あの出来事は今でも忘れられません。
卵を殻ごとでは間違いなく爆発します。
割っただけの卵も黄身が爆発します。
電子レンジは食材の内側から加熱しますので、卵の殻、または卵黄のまわりの薄い皮等そのままですと、中からの加熱による圧力の逃げ場がなく、爆発するわけです。
余談ですが、目玉焼きのようにしたいのであれば、爪楊枝のような物でちょっと黄身をつついてやれば爆発しません。
割ってといた卵を加熱し、そのといた加減によって、そのままの形で固くなります。
ガスを使わずに気軽に食品を温めることができ、今の時代には欠かせない便利な電子レンジですが、なんでも放り込めばいいというわけではないですね。
使い方を正しく守り、安全に使用していきたいです。