ごはんのおかずにつきもののソース。
いろんな種類がありますよね。
なかでも、違いがわかるようでわかりにくいのが、
ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースです。
実は、調べてみると、意外なことがわかりました。
・JAS規格でソースは厳密に決められている
JAS(日本農林規格)では、ソースはウスターソース類と呼ばれています。
ウスターソース類はその粘度によって、さらに3種類に分類されます。
粘度は「Pa・s」という単位で表され、
数値が低い順に以下のように分けられます。
ウスターソース 粘度0.2Pa・s未満
中濃ソース 粘度0.2Pa・s以上、2.0Pa・s未満
濃厚ソース 粘度2.0Pa・s以上
アレ、とんかつソースは?
と思うかもしれませんが、
実は、JASの規格では、とんかつソースという分類はないのです。
・とんかつソースという分類がない理由
とんかつソースは、粘度が2.0Pa・s以上、
濃厚ソースに分類されます。
ちなみに、「ブルドックとんかつソース」の裏面の名称には、
濃厚ソースと書かれています。
とんかつソースは、もとはオリバーソースが考案した商品名でした。
その後、広く流用されるようになったため、
「名称」ではなく、「一般名」になりました。
「名称」として、ソースに記載できる内容は
JASによって定められた項目のみとなっています。
そのため、「とんかつソース」とは記載できないのです。