日常生活において当たり前のように側にあるペットボトルですが、そのペットボトルにマークがついているのも、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
このマークは識別表示マークと呼び、この容器がどういった材質かを表示するためにつけられています。
再生資源として利用することを目的として、分別回収するためです。
家庭などから出る清涼飲料・しょう油・酒類・乳飲料用ペットボトルで、識別表示マークが付いているペットボトルを回収することにより、ごみの減量とリサイクルを推進して循環型社会を目指します。
資源有効利用促進法で表示が義務づけられている
資源有効利用促進法に基づく政令指定により、1993年6月より、指定表示品目(清涼飲料水・しょうゆ・酒類)のペットボトルに表示することが義務づけられました。
また、乳等省令の改正により2007年10月30日より牛乳が指定品目に追加されました。
そして2008年4月からは、新たに、しょう油加工品(めんつゆなど)、みりん風調味料、食酢、調味酢、ドレッシングタイプ調味料(和風ドレッシングなど)のうち、食用油を含まず、かつ、臭いを除去できるものがペットボトルに加わりました。
ペットボトルの識別表示マークは、中に「1」と書くことで材質がPETであるということを表しており、清涼飲料水やしょうゆのボトルには「1」が表示されています。
この識別表示マーク「1」は、米国のSPI{The Society of The Plastics Industry(米国プラスチック産業協会)}コードからとられたものです。
ペットボトルの1~7の数字の意味
また「1」の他にも、「2」~「7」まであり、よく識別表示マークと勘違いされるのですが、これらはプラスチックの材質を示す”材質表示マーク”です。
1:ポリエチレンテレフタレート(PET)
2:高密度ポリエチレン(HDPE)
3:塩化ビニル樹脂(PVC)
4:低密度ポリエチレン(LDPE)
5:ポリプロピレン(PP)
6:ポリスチレン(PS)
7:その他
1~7の数字は材質、アルファベットは材質の略語を表しています。
1のPETは表示が義務付けられていますが2~7は任意表示です。
米国プラスチック産業協会(SPI)のマークが元になっていますが、現在、日本ではあまり使用されていません。
ペットボトルと他のプラスチックボトルは、外観を見ただけでは見分けがつきにくいものがあります。
現在、ペットボトルのラベルなどにマークを表示しています。
ラベルについているこのマークの有無で見分けるのが最も確実な方法です。
対象となるペットボトルの品目は、特定調味料(しょうゆ、しょうゆ加工品、みりん風調味料、食酢、調味酢、ノンイルドレッシングなど)、飲料(清涼飲料、酒類、乳飲料など)の用途のペットボトルです。
ペットボトルのキャップをリサイクルして、途上国にワクチンを贈るエコキャップ運動の活動も広がっていますが、なぜキャップは、ボトルとは別にリサイクルするのかというと、キャップはポリエチレンテレフタレート(PET)ではなく、ポリプロピレン(PP)という材質でできているためだったのです。
地球の温暖化や砂漠化、オゾン層の破壊など地球環境の悪化が深刻な問題となっています。
美しい地球、優しい環境を守り、次の世代へ引き継ぐため、私たちは身近な問題から、すぐ手をつけられることから取り組みを始めなくてはなりません。