子どもが不登校になったとき、親には何ができるだろうか?と考えると、「一番効果的な方法は何か」ということに目を向けてしまいがちです。
しかし、問題の本質をおさえていない場合、その多くが裏目に出てしまうものです。
なぜ自分の子どもが不登校に?と不安や怒りや悲しみといった感情や疑問を抱くでしょう。
ですが、それを直接子どもにぶつけても、決していい結果にはならないはずです。
また、接し方によっては、子供にとってプレッシャーを与えたり追い詰めてしまう原因になるかもしれません。
一体親にできることは何なのでしょうか。
対策①親が味方でいてあげる
まず1つ目は
親が味方でいてあげることだと思います。
私が中学生の時、テレビで俳優さんが子どもの頃不登校だったと言っていました。
その俳優さんのお母様は、世間体などは一切気にしない方で、
行きたくないところには行かなくていい。
じゃあこっちは?と俳優の養成学校を勧めてくれたそうです。
幸い、その俳優さんにはその養成学校の環境がとても自分に合っていたようで、本気で俳優を目指すきっかけにもなり、母親にはすごく感謝していると言っていたことをすごくよく覚えています。
当時の私は毎日学校も楽しく「不登校」という言葉は自分には無関係だと思っていましたが、もし私が今不登校になるようなことがあったら、私も親にはこういう風にしてほしいなと、その時思いました。
こういう風にというのは、決して俳優養成学校に入れてほしいというわけではありません。
なによりまず、母親が自分の味方になってくれたと思ったのです。
不登校になれば、きっと近所にも噂が広がり、それがさらに根拠もないような悪い噂になりどんどん広まっていったりするものです。
そうなるとやはり世間の目は気になりますし、色々言われたりもするはずです。
それを気にせず、無理に学校に行かせようとはせず受け入れてくれたことは、少しでも心が楽になったと思います。
まったく世間を気にしなかったというわけではないと思いますが、母親になった今の自分からすると、すごく勇気のいる立派な行動だなと思いました。
やはり、どんな時もまずは親が見方でいてあげることが一番大事なのではないでしょうか。
対策②新しい道を作ってあげる
そして2つ目は
新しい道を作ってあげるということです。
不登校になると家から出たくないこともあるでしょう。
一日中家に引きこもり、やる気も希望もなくなるかもしれません。
しかし、こっちがいやならこっちは?
と誰かが新しい道を作ってくれたことで、少しでも希望が持てるのではないでしょうか。
たとえそれが、また自分に合わなかったとしても、他にもたくさん選択肢はあるとわかると、少なからず希望が持てます。
何年もそのまま不登校を続けていれば、何もしないまま子どもは年を取ります。そして親ももちろん年を取るのです。
このままではいけないのではないか?と、子ども自身も将来のことについて考えるきっかけになるのではないでしょうか。
対策③勉強をする環境を用意する
そして3つ目は
勉強をする環境を用意すること。
やはり、不登校になると学力の低下も気になります。
学力が低下することで、「学校に戻っても勉強について行けないんじゃないか」という不安が増し、ますます学校から足が遠のいてしまいます。
フリースクールへの登校や、不登校児のための塾の利用、家庭教師といったサポート機関を利用して、学習を継続できる環境を用意してあげるといいのではないでしょうか。
対策④家庭での役割を与える
そして4つ目は
家庭での役割を与えること。
家庭は一番身近な小さい社会です。
家事手伝いやペットの世話など、それを通して自分は人の役に立っていること、失敗してもやり直せばいいことを少しずつ感じられる環境が大切なのではないでしょうか。
対策⑤両親が仲良くする
そして5つ目は
両親がコミュニケーションを取り、仲良くしていること。
親に相談したい。
そう思うときもきっとあるはずです。
しかし、両親がいつも喧嘩ばかりしていたり、夫婦間での会話がないと、逆に子どもに気をつかわせてしまうことになり、さらに子どもは居場所がなくなると思います。
また、父親と母親が言っていることがあまりにも違うと、子どもは混乱し自分の行動を決めかねることになります。
子どもの将来について、夫婦の将来について話し合い、しっかりとコミュニケーションを取ることが大事だと思います。
今すぐに解決しなければいけないということはないと思います。
親の焦りや不安は、きっと子どもにも伝わっているはずです。
一番辛いのは子ども自身です。
じっくり子どもと向き合うことが大事なのではないでしょうか。