最近、街中には無料Wi-Fiスポットがかなり増えていますよね。
俗に言う公衆無線LANってやつです。
コンビニやカフェ、レジャー施設など、利用者向けのサービスとして導入しているところも少なくありません。
スマホを使っていると、勝手に無料Wi-Fiに接続されていたという経験をした人もいるのでは?
無料Wi-Fiスポットのメリットは言うまでもなく、通信料を節約できること。
そういう意味では、とても便利なサービスなんですが、その一方で、無料Wi-Fiにつなぐのは危険だという声もよく聞きます。
理由は個人情報を盗まれてしまう危険性があるからです。
実は、僕は以前某大手通販サイトのIDとパスワードを盗まれたことがあって、勝手に買い物された経験があります。
その顛末については、あとでご紹介しますが、とにかく大変な思いをしました。
そこで、無料Wi-Fi(フリーワイファイ)スポットの危険性と安全に利用するための方法をわかりやすくまとめてみました。
目次
無料Wi-Fiスポット(公衆無線LAN)はなぜ危険なのか?
街中にあるWi-Fiスポットは、ユーザーの利便性を優先するため、セキュリティが緩くなっています。
パソコンやスマホの無線アイコンをクリックすると、接続可能なWi-Fiスポットがずらりと表示されますね。
通常、これらのWi-Fiスポットに接続するときは、SSIDとパスワードが必要になります。
SSIDは無線LAN名で、パスワードは英数字で設定されています。
簡単なものだと、
SSID guest
パスワード guest
これだけでネット接続できるWi-Fiスポットもあります。
これらのネットワークは、誰でも簡単にアクセスできるため、データを盗み取られる恐れがあるのです。
ちなみに、街中には、悪意あるハッカーがデータを盗み取る目的で無料のWi-Fiスポットを設置していることもあります。
接続できてラッキーと思ったら、個人情報を盗まれたなんてとんでもないことが起こりうるのです。
無料Wi-Fiスポットで盗まれる可能性のある個人情報
盗み取られる可能性がある個人情報は多岐に及びます。
・住所・氏名・電話番号
・メールやSNSのログインIDやパスワード
・通販サイトのログインIDやパスワード
・クレジットカード情報
一度盗まれると、勝手にパスワードを変更されてアカウントを乗っ取られる恐れもあります。
僕が体験したクレジットカードの不正使用
僕がカード情報を盗まれたのは、2017年2月のことでした。
その事実を知ったのは、カード会社からかかってきた1本の電話でした。
12万円近くする家電製品が購入されていて、その確認の電話でした。
「これはご本人で購入されたものですか?」
全く身に覚えがなかった僕は焦りました。
「買った覚えはありません」
どうやら僕のカード情報が盗まれていたようです。
商品の送付先が僕の住所とは全く異なるところになっていたため、不審に思ったカード会社から確認の電話が入ったのです。
通販サイトのアカウント自体は変更されていなかったので、アクセスしてみると、確かに購入履歴があります。
そして、商品の配送先もまったく見知らぬ住所と電話番号でした。
「僕はカード代金を払わなければならないのですか?」
「いえ、大丈夫です。商品の購入と決済はキャンセルしておきます。
ただし、お手持ちのカードは使用できなくなりますので、改めて作り直して下さい」
金銭的な被害は受けずに済んだものの、カードの作り直しは困りました。
ある会員サービスの利用代金がそのカードから毎月引き落とされていたからです。
何とか事務処理を終え、新しいカードを使えるようになったのですが、さんざん面倒な思いをさせられました。
ちなみに、不正購入した人間の住所・氏名・電話番号は購入履歴に残っていたので、頭に来た僕は電話をしてみましたが、つながりませんでした。
思い当たるのは無料Wi-Fiスポットの利用
なぜ僕はカード情報を盗まれたのか?
いろいろ考えたあげく、思い当たったのが無料Wi-Fiスポットでした。
不正利用された通販サイトは、カード会社から電話が来る5日ほど前に利用していて、その時無料Wi-Fiで接続した覚えがあったからです。
別な方法で不正に情報を盗み取られた可能性もありますが、可能性としては無料Wi-Fiが一番高いと思われます。
盗まれたのは、通販サイトとカードの情報だけで、メールやSNSのアカウント情報などは盗まれなかったのは幸いでした。
もちろん、念のため、すぐにパスワードを変更しましたけどね。
以来、僕は無料Wi-Fiスポットを使ったネット接続はしないようにしています。
無料Wi-Fiを安全に利用するための5つのルール
ということで、危険がいっぱいの無料Wi-Fiですが、それでも利用したいという人のために安全に使う方法を調べてみました。
①使わない場所ではWi-Fi機能をOFFにしておく
街中ではスマホのWi-Fiの機能をずっとONにしているのは危険です。
悪意のあるハッカーが設置したWi-Fiスポットに自動で接続される可能性もあるので、必要なとき以外はWi-Fi機能をOFFにしておくようにしましょう。
②Wi-Fiの暗号化方式に注意する
Wi-Fiにはいくつかの暗号化方式があります。
これはWi-Fiを接続する時に表示されていて、以下の種類があります。
・None(暗号化なし)
・WEP
・WAP
・WAP2
この中で特に気をつけなければいけないのは、None(暗号化なし)とWEPです。
WEPも暗号形式の一つですが、セキュリティが脆弱なため、使用は避けて下さい。
③IDとパスワードが必要なサイトには接続しない
たとえネット接続が暗号化されていたとしても、不特定多数がアクセスするスポットでアカウント情報の入力が必要なサイトにアクセスしてはいけません。
特に、ネットバンキングやクレジットカード情報などが登録されている通販サイトは絶対に利用しないようにしましょう。
④SSL通信ができるサイトを利用する
SSL通信できるサイトとは、URLの先頭がhttpではなく、httpsから始まってサイトです。
これらのサイトはがセキュリティ対策が取られているので、アクセスしても安心です。
とはいえ、ネットバンキングやクレジットカードなどの利用は避けた方がいいでしょう。
⑤VPNアプリを使う
VPNとは、「Virtual Private Network」のことです。
サーバーとクライアントとの間の通信を暗号化するもので、高いセキュリティを確保できます。
最近はスマホの無料Wi-Fi利用を考慮したVPNアプリも登場しています。
・フリーWi-Fiプロテクション(トレンドマイクロ)
・ノートンWi-Fiプライバシー(シマンテック)
上記のアプリを導入すれば、安全に無料Wi-Fiを利用できます。
ただし、難点は有料であること。
フリーWi-Fiプロテクションは年額2900円
ノートンWi-Fiプライバシーは年額3450円
ちなみに、auではオプションサービスとして「auスマートパスプレミアム」(税込月額538円)の会員に対し、VPNサービス「Wi-Fiセキュリティ」を用意しています。
お金がかかっても安全性を確保したいという人は検討してみてもいいでしょう。
まとめ
ということで、無料Wi-Fiサービスの危険性について紹介しました。
無料Wi-Fiはルールを守れば、安全に利用できます。
しかし、それでも100%危険性が排除される訳ではありません。
セキュリティを最重視するなら無料Wi-Fiは使わないという選択もありでしょう。
ちなみに、僕は被害に遭ったこともあり、外では無料Wi-Fiは使わないようにしています。