新聞や雑誌などで難しい漢字には「ふりがな」がふられています。
このふりがなのことをルビと言いますね。
実は、これは宝石のルビーが語源だったって知ってました?
文字とはまったく関係のない宝石がなぜ由来なのか?
調べてみると、面白い事実がわかったので、ご紹介したいと思います。
ルビがふられるようになった由来
漢字にルビがふられるようになったのは、明治時代からだと言われています。
文明開化を迎えた日本には当時外来語が数多く入ってきましたが、日本語に訳せない言葉がありました。
そこで、漢字の当て字を使って表していたのですが、そのままでは読めないため、漢字の横にふりがなを付けたのが始まりです。
なぜルビは宝石のルビーが由来なの?
では、本題です。
この漢字のふりがなを意味するルビと宝石のルビーが由来になったのか?
実は、当時イギリスの印刷職人は活字の大きさを表す符丁に「ルビー」や「ダイアモンド」など宝石の名前を使っていたのが理由です。
・ダイアモンド「4.5ポイント」
・パール「5ポイント」
・ルビー「5.5ポイント」
・エメラルド「6.5ポイント」
イギリスでは、5.5ポイント(7号活字)の活字が宝石のルビーとほぼ同じサイズだったことから、「ルビー」と読んでいました。
日本の書物などでは5号活字(10.5ポイント)が一般的で、これにふりがなを付けるときは7号活字を使っていました。
ちなみに、5号活字の半分が7号活字になります。
この7号活字がイギリスのルビーと大きさがほぼ同じだったことからふりがなのことを「ルビ」と呼ぶようになったのです。
ルビには種類がある!
漢字のふりがなとしてつけられるルビですが、これには種類によって正式な呼び名が異なります。
・総ルビ 全ての漢字にルビをふること
・バラルビ 難しい漢字や専門用語にだけふること
ちなみに、ルビは「ルビをふる」と言いますが、これは一般的な言い方で、印刷業界では「ルビを組む」といいます。文字組みから来ているわけですね。
まとめ
ということで、ルビと宝石のルビーの関係についてご紹介しました。
意外な由来に驚いた方も少なくないのでは?
このトリビアは「林修が驚く初耳学」(TBSテレビ系)でも紹介されましたが、林先生は「知ってた!」と回答し、見事正解しています。
あなたも話のタネに誰かに話してみてはいかがですか?