日本語には使い方に迷う言葉が多いですね。
たとえば、「反対」と「逆」
夫婦で好みが違う場合は、
好みが反対?好みが逆?
洋服を後ろ前に着たときは、
服が反対?服が逆?
あなたはわかりますか?
どちらを使ってもいいというのは間違いです。
ちゃんと正しい使い分け方があるんです。
そこで、反対と逆の違いと正しい使い分け方もわかりやすく解説します。
「反対」とは?
反対を辞書で調べると、以下のように解説されています。
・物事の位置・順序・方向・状態などが逆の関係にある・こと(さま)。あべこべ。
・対(つい)になるものの一方。
・意見や提案に同意しないこと。さからうこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「逆」とは?
逆を辞書で調べると、以下のように解説されています。
・本来の方向・事態などと反対である。
・支配や命令にさからう。正道にそむく。
・さかのぼる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「反対」と「逆」の違い
「反対」と「逆」の意味を読み解くと、以下の違いがあることがわかります。
反対→順序や方向が逆
逆→本来の順序や方向が違う
つまり、正しい方向がないものには「反対」
正しい方向が決まっているものに使う時は「逆」
というのが、「反対」と「逆」の違いです。
ちなみに、反対語でみてみると、よくわかります。
反対→賛成
逆→正
正しいもののあるなしで違いが出てくるのです。
「反対」と「逆」の使い分け方
「反対」と「逆」の違いがわかれば、冒頭の問題もわかるはずです。
夫婦で好みが違う場合は、
好みに正しい方向はないので「反対」
洋服を後ろ前に着たときは、
正しい方向があるので、「逆」
他にも、「行き先」は自由に決められ、正しい方向がないので、「反対」
「コンセント」は正しい方向があるので、「逆」
というように使い分けられるのです。
まとめ
「反対」と「逆」は一見どちらを使っても良さそうな言葉ですが、きちんとした使い分けがあることがわかって頂けたのではないでしょうか?
最後にもう一度違いをまとめると・・・
反対 正しい方向がない
逆 正しい方向がある
ということになります。
この機会のあなたもぜひ覚えておいて下さい。