皆さんは、おんじゃおんじゃという唐津天満宮の伝統神事をご存知でしょうか?
こちらとても変わった名前の神事で、いったいどんなものなのか気になりますよね。
そこで、今回はこのあんじゃおんじゃという伝統神事についてご紹介します。
おんじゃおんじゃの意味
まず、この「おんじゃおんじゃ」というのは何の言葉なのか、というと、「鬼だ鬼だ」という言葉がなまったものなんです。
歴史がある伝統行事であり、なんと江戸時代から続いているとされている新春恒例の鬼火だきなんです。
点火前には毎年、消防団員がたいまつなどを担いで、町を練り歩きます。
この伝統神事が行われるのは、毎年1月7日と決まっています。
来年の1月7日の七草粥の日には、全国の天満宮にて、「鬼すべ」神事というものが行われます。
まず、こちらどういった経緯で始まったのかといいますと、これはまず、これは菅原道真の曾孫である、大宰大弐菅原輔正が、寛和2(986)年に、降りかかる災いをお祓い、福を招くという神事として始まったと伝えられています。
ですので、毎年恒例で、この日にちになると全国の唐津天満宮では、市内から集めた、しめ縄だったり、あるいは門松などの、正月飾りなどを積み上げたものを、大々的に焼き払います。
鬼を天に追い払う神事
そして、こうして焼き払うことによって、鬼を天に追い払うという神事なんです。
ですので、毎年消防団員が練り歩くわけなんです。
まず、当日夕方になりますと、御神火から頂いた松明などを先頭にして、氏子達が青竹を束ねて作られた、直径1m、さらに長さ10mという巨大な大松明を担ぎだします。
そして、この名前の通り、「鬼だ鬼だ」という意味である、「おんじゃ、おんじゃ」という勇ましいかけ声を一斉にかけながら、この唐津天満宮のある唐津市十人町内を駆け巡ります。
さらに、この火にあたることによって、悪霊とともに焼き払ってその年の家族などの無病息災だったり、さらには家内安全がかなうとされていますのでとても縁起がいいですよね。
さらには商売をしているかたは、商売繁盛とか、さらには、この松の焼けた枝などを家の屋根などにあげておくと火事にならないといった、言い伝えもあります。
江戸時代から続いている、勇壮な新春の祭典として、いまでも多くの方々に親しまれています。
毎年、このおんじゃおんじゃという掛け声が響き渡る中、大勢の参拝客が巨大なたいまつから立ち上がる炎を見上げます。
そして、このたいまつから立ち上がる、天を焦がす炎は、パチパチと威勢よく、正月の寒空に10メートル以上にわたって舞い上がります。
そして、この時、これを眺めている群集の拍手だったり、大歓声が起こり、盛り上がりは最高潮となります。
そして、近郊から駆けつける人々を照らしてくれて、さらにこの火にあたろうとする人々だったり、さらには燃え残りであるその木を取ろうとする人々もいたりで、もみくちゃで大盛り上がりだそうです。
1年の無病息災を願うために、ぜひこの神事に参加してみてはいかがでしょうか。