カタカタと足を揺らしてしまう「貧乏ゆすり」。
その名称からして悪いイメージがあるものですが、
実は意外な健康効果が秘められているんです。
貧乏ゆすりが起こる原因
そもそも、貧乏ゆすりはどうして起こるのでしょうか。
・強いストレスを発散させようとするため
・筋肉疲労物質を軽減させようとしているため
・脊髄反射が下半身に集中するため
これらが貧乏ゆすりの原因と言われています。
貧乏ゆすりはストレス発散
勉強や仕事中などは特に貧乏ゆすりが酷くなると言われていますが、
これはストレスが溜まっているから。
大きく体を動かしたいのにそれを実現できない…
だからせめて小さく動かしてストレスを発散させよう!
という、無意識の運動なのです。
また、そういった集中している時というのは、
普通なら脳を介して運動を抑制するのですが、
それがうまくできずに脊髄反射として下半身を動かします。
細かい作業などを行っている時ほど貧乏ゆすりが起こるのは、
この脊髄反射によるものなのです。
さらに、強い運動をした時や、一定の姿勢を長く保っていると、
筋肉が疲れてしまいます。
そういった時には本能的に疲労物質を発散させようとして、
貧乏ゆすりが起こりやすくなるのです。
貧乏ゆすりが起こる原因を見てみても、
無理に抑制せずに貧乏ゆすりをした方が良いことがあるというのが解りますね。
貧乏ゆすりの健康効果
ではもっと具体的に、どんな健康効果があるのかを見ていきましょう。
・血行促進
ふくらはぎを中心とした筋肉が揺れるため、血行が良くなります。
これによって冷え性の改善やむくみ解消などにも繋がります。
・軟骨が丈夫になる
股関節の軟骨再生に有効であるとされていて、
医療機関でのリハビリにも用いられています。
・脳へ血液がめぐる
ふくらはぎが動くことによって、血液の流れが良くなって、
その分脳への血液量も増えます。
すると、集中力が増して作業効率が良くなります。
・ストレスの解消
貧乏ゆすりが起こる原因でも触れましたが、
精神安定物質である“セロトニン”を分泌させることによって、
ストレス解消に繋がります。
貧乏ゆすりは無意識にやっていることも多く、
そういった時には周囲に迷惑をかけていることもあります。
いくら健康にいいと言っても、むやみやたらに行うのは非常識ですし、
無意識にやっていたとしても、人が多かったり、
狭い場所では迷惑となるので自分の動きには気を付けたいところです。
しかし、運転中や勉強中など、自分しかいない場合などには
貧乏揺すりを無理に抑え込む必要はなく、
うまくストレスを発散させているんだなと解釈してみてください。
もしかしたら、毎日の健康があるのは貧乏ゆすりさまさま…
かもしれませんね。