紙を折るだけの立体折り紙アートが、夏休みの自由研究にもおすすめと話題になっています。
先日、めざましテレビ「MORE SEVEN」で、材料は紙1枚という、シンプルに白一色の立体折り紙アートの作り方が紹介されました。
立体折り紙アート誕生の経緯
立体折り紙アートの考案者は筑波大学の三谷純先生です。
コンピュータグラフィックス、折紙設計、そして、3Dプリンタやレーザーカッターといったものを駆使したデジタルファブリケーション(デジタルの「ものづくり」)を研究テーマとする三谷先生の「非数値処理アルゴリズム研究室」。
ちょっと聞くには難しい印象ですが、そんな研究から作り上げられる立体折り紙アートは、独創的でいて美しく愛らしいものばかりです。
1枚の紙には専用プリンターで折り筋などを入れるだけで、カットも入れず、何かを添付することもなく、何も足さない、何も引かないのに、驚くほど複雑で立体的な構造になっています。
三谷先生のこだわりは、「白一色」とのことで、知的で清潔なイメージで、さまざまな部屋のインテリアとしてなじみそうです。
これがカラー用紙や柄の入った紙ならば、どんな雰囲気になるのかとも想像させられます。
そういった想像をかき立てるのも、白い紙の魅力なのかもしれません。
三谷先生が開発した専用ソフト「立体折紙設計ツール」を使ってパソコンで完成図を作成します。
これは、左側に折り線を引くと右側に3D図と展開図が作成されるというスグレものです。
赤い線は山折り、青い線は谷折りになっています。
折すじに沿って、自分の手で丁寧に折ったり、ひねり・ねじりを入れたりという作業は、なかなか難儀する部分もあるようですが、基本は、日本人なら幼少期から慣れ親しんできた折り紙の「山折り」や「谷折り」です。
この立体折り紙の作り方のポイントは普通の折り紙のように机に押し付けて折るのではなく、空中に持ち上げた状態で曲がった折れ筋に沿って折っていくことだそうです。
相当手が込んで見えます。
すでに書籍化もされているようです。
また、展開図は無料でダウンロードが可能だとのことですので、興味がある方は、是非ロードして自宅でチャレンジしてみて下さい。
さらに折り紙アートは、動物や食べ物など、他にも様々なものが作られています。
立体折り紙アートおすすめ動画
作り方を紹介したおすすめの動画をいくつか紹介します。
ドラゴン
カブトムシ
ペガサス
孔雀
スイカ
バナナ
ホールケーキ
ボックス
クリスマスツリー
スーパーマリオ
どの動画の折り紙アートも、素晴らしいの一言につきます。
学校の夏休み終了まで秒読み開始の時期。
そんな中、工作、作文などの自由研究の宿題に難儀する小中学生やその親御さんも多いのではないでしょうか。
小学校の算数でも、方眼用紙を使って直方体や立方体の展開図をつくったりします。
あれはカッターやハサミを使ったカットも必要ですが、刃物なしで、しかも構造はさらに複雑という、1枚の紙に無限の可能性を持たせたものが、この立体折り紙アートです。
この機会に一度挑戦してみてはいかがでしょうか。