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シャバの空気はうまくない!?「娑婆」の語源に秘められた本来の意味を解説します

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映画やドラマなどで刑期を終えた受刑者の出所シーンでよく使われるセリフがあります。

「やっぱりシャバの空気はうめえな!」

娑婆(シャバ)とは、刑務所からみた一般社会のことで、閉鎖された世界から解放された喜びを表した言葉です。

では、なぜ一般社会のことを娑婆(シャバ)と言うのか?
お婆さんと何か関係がある(笑)のか?

そんな疑問を抱いたことはありませんか?
そこで、娑婆(シャバ)の語源を調べてみると、実に興味深い話が出てきたので、今回記事にしてみました。

keimusyo

シャバ(娑婆)の語源

「シャバ(娑婆)」という言葉はもともとは仏教用語です。

娑婆という言葉だけを見ると、老婆に関係があるのかと思いますが、全く関係はありません。
サンスクリット語の「saha(サハー)」という言葉の発音に似た音を漢字を当てただけです。

シャバ(娑婆)の意味

シャバ(娑婆)の意味は、サンスクリット語で、「忍耐」です。
ちなみに、シャバ(娑婆)は、中国では「堪忍土」と漢訳されます。

つまり、人間が生きる世界は、耐え忍ばなければならない世界であるということです。
苦しみを耐え忍ぶ場所がシャバ(娑婆)なのです。

シャバ(娑婆)の本来の意味から言えば、「空気がうまい」世界ではありません。
むしろ、もともとは自由のない刑務所の方が「シャバ」だったのです。

シャバ(娑婆)は江戸時代の遊郭で使われていた

仏教用語で「忍耐」を意味する「シャバ(娑婆)」という言葉ですが、ではなぜ出所した人が「シャバの空気はうまい」と言うようになったのでしょうか?

それは江戸時代に遡ります。

当時の遊郭では、吉原を極楽に見立て、吉原の外を「娑婆」と言いました。
シャバ(娑婆)は、煩悩に満ちた苦しみの溢れる世界だったのです。

しかし、吉原で働いていた遊女の多くは、親の借金代わりに連れてこられた女性でした。
そんな女性たちにとって、遊郭は決して極楽なんかではありません。

むしろ、吉原の外の方が自由な世界でした。

そこで、遊女たちが「娑婆(=遊郭の外)こそ自由な世界だ。娑婆はいいなあ」と使うようになったのが広まり、今に至っているのです。

シャバ(娑婆)は修行の場

「シャバ(娑婆)」には、もう一つ別の意味もあります。
それは、ブッダが人間に生き方を教える場所という意味です。

つまり、苦しみに満ちた人間界は修行の場で、人は煩悩の根元を学ぶことで、肯定的な生き方を知り、人間として完成していくという訳です。

まとめ

いかがだったでしょうか?
シャバ(娑婆)は、もともとは全く正反対の意味だったんですね。

余談ですが、最近は受刑者にとって、シャバ(娑婆)は、決して空気のうまい世界ではないようです。
むしろ刑務所の方が住みやすいという受刑者が多く、出所しても再び戻ってくる人が年々増えているそうです。

シャバ(娑婆)が本来の仏教用語の意味になりつつあるという訳ですね。

確かに、今の世の中は問題だらけで、生きづらくなっているというのは事実です。
何とか住みやすい社会になって欲しいものです。

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