最近は防水機能付きのスマホが増えています。
そのためか、風呂場にスマホを持ち込んで使っている人も少なくないようです。
しかし、防水だからと言っても、安心してはいけません。
注意事項を知らないで、スマホを故障させたり、感電するという事故も起きています。
そこで、今回はスマホをお風呂で使うときに注意しなければいけないことをまとめました。
海外で続発するスマホ感電死事故
2017年7月、ニューメキシコ州で14歳の少女が感電死する事故が起きました。
彼女はスマートフォンを浴室に持ち込み、充電しながら使っていました。
スマホを充電していた延長コードが傷んでいることに気づかないまま、触れてしまい、感電したとみられています。
2017年2月にはフランス西部で18歳の少年がバスルームでスマホを使用中に感電死しています。
同様の事例はロシアやイギリスでも起きています。
これらの感電死事故で共通しているのは、スマホを充電しながら入浴していたことです。
洗面所のコンセントに延長コードをつなげて浴室に持ち込んでいたのが原因でした。
家庭用コンセントで充電中のスマホを湯船に落とすと、端末やプラグの隙間から電流が湯船に流れ出ることになります。
この電流が濡れた裸の人体に触れることで感電してしまうのです。
詳しく知りたい方はコチラの動画で紹介されています。
スマホの防水機能とは?
防水機能付きのスマホは防水規格に適合した作りになっています。
JISの国際規格IPX7以上であれば、防水機能はかなり高いです。
実際お風呂に落としたりしても簡単には壊れません。
IPX7は以下の条件を満たしている規格です。
「常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する」
実際にiPhone7を浴槽に30分入れる実験をした動画もあります。
こうしてみると、充電しながら使わなければ、お風呂でスマホを使っても大丈夫!?
と思ってしまいそうですね。
でも、注意しなければならないのは、防水はあくまでも水でお湯は想定されていないことです。
その辺を勘違いしている人は多いのではないでしょうか?
実際、IPX7規格の条件には「常温で水道水、かつ静水」とあります。
お風呂スマホは故障の原因になる!
お風呂でスマホを使っても、充電しなければ、感電することはありません。
(ただし、モバイルバッテリーは感電の可能性があります)
しかし、注意しないと、故障の原因となります。
防水スマホには「キャップ付き」と「キャップレス」の2種類あります。
ちなみに、iPhoneはキャップレスですが、気をつけなければならないことがあります。
それは充電穴の中に水分が残っている状態で絶対に給電してはいけないことです。
iPhoneの注意事項にも以下のように書かれています。
完全に乾くまでデバイスを充電しないでください。
iPhone が濡れているときにアクセサリを使用したり、iPhone を充電したりすると、本体が損傷するおそれがあります。
充電したり Lightning アクセサリを接続したりする前に、5時間以上間をあけてください。
ユーザーガイドには、iPhone7 を入浴中に使用する行為を認めておらず、損傷した場合は保証対象外となるとはっきり明記されています。
ちなみに、ただし、これはライトニングケーブルを使った充電での話。
iPhone8、iPhone Xで新たに実装されたQiによる無接点充電を行った場合は、本体に水分が少し残っていても大丈夫かもしれませんが、できれば避けた方がいいでしょう。
まとめ
ということで、お風呂スマホの危険性についてご紹介しました。
スマホの防水機能は過信しないことです。
そもそも防水スマホはお風呂での使用は想定されていません。
どうしても入浴中にスマホを使いたい場合は、あくまで自己責任で防水ケースに入れるなど、細心の注意を払って下さい。