喫茶店で時間をつぶしていたら、隣の女性客のこんな会話が聞こえてきました。
「結婚式の2次会には、おめかしして来てね!」
「うん、わかった。でも何着ていこうかな?」
おめかし。
ここで、ふと疑問が頭をもたげてきました。
おしゃれするという意味で、よく使われる言葉ですよね。
でも、そもそも何で「おめかし」って言うの?
僕は語源についてこう想像しました。
もともとは「お目貸し」なんじゃないか?
おしゃれをすると、目を引く。
だから、お目貸し。
気になったので、早速調べてみたら、違いました(笑
おめかしの意味
おめかしを辞典で調べてみると、次のように解説されていました。
「めかす」の連用形に「お」の付いたもの。
おしゃれすること。 「 -して出かける」
引用元:大辞林 第三版
「めかす」って漢字ではどう書くの?
では、「めかす」は漢字にすると、どう表記するのか?
調べてみたら・・・
「御粧し」
化粧の「粧」ですね。
「めかす」は「粧かす」と書くようです。
「粧かす」→「おしゃれする」という訳です。
めかすは「色めかす」が語源!?
さらに、「めかす」を調べていくと、こんな説を見つけました。
「めかす」はそもそも「色めかす」が略されたというものです。
意味は「色っぽくみせかける」
「誘っているようにふるまう」という意味もあるようです。
つまり、「御粧し」はもともとは「誘惑」を意味する言葉。
単なる「おしゃれ」とは違い、より性的な意味があったとも考えられます。
ただし、これは僕自身の解釈で、そこまでの意味を書いたものは見つけることはできませんでしたけどね(笑
ここで次なる疑問が浮かびました。
「冗談めかす」「秘密めかす」のめかすは?
「めかす」という言葉は、おしゃれ以外でも使いますよね。
たとえば、「冗談めかす」
意味は「冗談っぽく見せかける」です。
そして、「秘密めかす」
意味は「秘密であるかのようにふるまう」
どちらもおしゃれとは関係ありません。
この場合の「めかす」は、
「見せかける」「それらしくふるまう」という意味です。
こうしてみていくと、「おめかし」の意味は以下のようになります。
「虚飾によって惑わせる」
これが正しい解釈なのではないでしょうか?
まとめ
「おめかし」の語源を探ってみると、意外な発見があるのでは?
そう思って調べてみましたが、期待していたほどではありませんでした(笑
ただ、おめかしを「御粧し」と書くというのを知れたのはよかったです。
いずれにせよ、「おめかし」は「目を引かせる」ための見せかけ行為で、真の姿ではないということですね。
そういう意味では、僕が最初に思っていた「お目貸し」というのも、あながち間違いではないような気がしますが、いかがでしょうか?