つい今し方、机の引き出しの中を整理していたら、サイコロがありました。
で、何気なく手にとって転がしてみたら、1の目が出ました。
何か縁起がいいんじゃん!と思った次の瞬間、ふと疑問が湧きました。
「サイコロって何で1の目だけ赤いんだろう?」
そこで、早速調べてみたら、これには諸説あることが判明。
どれもとても面白かったので、記事にしてみました。
目次
サイコロの起源は?
今は遊びを中心に使われているサイコロですが、元々は神託を受けるための神聖な祭具でした。
サイコロの歴史はかなり古く、紀元前にまでさかのぼります。
古いモノではインダス文明のハラッパー遺跡から出土しており、古代中国やインドでも存在していました。
これらのサイコロは必ずしも立方体とは限らず、三角錐や四角柱のものあったそうです。
正六面体のサイコロの発祥地は、古代インドとも古代ギリシャとも言われます。
これらは現在と同じように1の裏6など反対面との和は7でした。
ちなみに、日本にサイコロがお目見えしたのは、奈良時代で、中国から伝来しました。
各国のサイコロ
世界各国のサイコロを見てみると、1の目だけが赤いのは日本だけです。
欧米のサイコロは1から6まですべて黒です。
面白いのは、中国で、1と4の目が赤くなっています。
なぜ4が赤いかと言うと、唐の玄宗皇帝が楊貴妃とサイコロ遊びをしていて、4の目で勝ったからという伝説があるため。
元々は1だけ赤かったのを4も赤く濡らせたというのですが、真偽は不明です。
ちなみに、カジノで使われるサイコロは赤字に白で目が描かれています。
ということで、サイコロの初歩的な雑学を紹介したところで、いよいよ本題に入りたいと思います。
日本のサイコロが1の目だけ赤い理由
これには諸説ありますので、順番に紹介していきたいと思います。
他のサイコロと差別化を図るため
元々は日本のサイコロの目はすべて黒でしたが、最初に1を赤くしたのは、1926年、和歌山にあるサイコロの製造会社という説です。
自社の商品であることを一目でわかってもらえるようにしたというのです。
実際に1の目を赤く塗ったサイコロはよく売れたため、他の業者が真似するようになり、1の目が赤いサイコロが普及していったといいます。
サイコロの目は方角を示している
これはサイコロの目が方角を示しているという説です。
1は天、2は西、3は北、4は南、5は東、6は地面。
1の天は太陽のイメージがあるため赤になったという訳です。
日本の国旗をイメージしている
日本の国旗である日の丸をイメージして1の目を赤にしたという説です。
1の目は大きく、赤く塗ると、確かに日本の国旗にそっくりですね。
まとめ
サイコロの目が1だけ赤い理由について記事にしてみましたが、諸説あってこれが正しいと言い切れるものはないようです。
ただ、どの説もそれなりの説得力があって面白いですよね。
ちなみに、僕は「方角説」が好きですが、あなたはどの説がお好みでしょうか?