現代は「うつ」になる方が非常に多いといわれています。
ストレス社会のため、うつになってしまい、苦しんでいる人は非常に多く、中でも鬱、そして躁鬱病などは深刻ですね。
そこで、皆さんは鬱と躁鬱の違いというのはご存知でしょうか?
鬱と躁鬱は一緒にされやすいですし、意味も混同しやすいですが、実は違った意味がありますし全く別の病気となります。
そこで今回はこの鬱と躁鬱の違いについてご紹介したいと思います。
統合失調症とは元々精神状態が不安定になり発症する病となっていますが、うつ病や躁うつ病も似たような症状が出たりすることから同じものであるとよく誤解されがちですが実は違います。
ここで、いまこういった病気の人は多いですので、病に対する違いというのをこの機会によく知っておきましょう。
まずは、うつ病も躁うつ病もどちらも『気分障害』というカテゴリーに入れられているといった精神疾患であります。
まずは、うつ病というのは、気分と活力そして意欲だったりがなくなり、興味が何事にも起きなくて落ち込むといった、うつ状態だけが見られますが、このうつ病は、『単極性障害』と呼ばれたりもします。
躁うつ病は気分の高揚と落ち込みをくりかえす
躁うつ病はこれに対し、気分が高揚するという躁病というものと、気分が落ち込むうつ病を繰り返すというのがこの躁うつ病になります。
つまり、代表的な気分障害というのがが、憂鬱感や気分の落ち込み、そして興味・喜びの喪失だったり意欲・気力の減退や希死念慮だったりなどのうつ状態だけが見られるといったものが『うつ病』ですが、こちらのうつ病に気分が高揚したりしてハイテンションになったり、さらに落ち着きがなくなるといった躁状態というのがが加わった精神疾患というのを主に躁鬱病といいます。
アメリカ精神医学会の、精神障害の診断・統計マニュアルというものによると、うつ病と躁うつ病の違いというのは、非常にシンプルに、「躁状態の有無」であるとされています。
違いといえば、このようになりますが、実際に患者に現れる症状というのは非常に複雑になることが多いです。
うつ病と躁うつ病の決定的な違い治療法
さらに、こちらのうつ病と躁うつ病の決定的な違いというのは、その治療の方法だと思います。
たとえば、鬱状態の時に抗鬱剤で治療をしていくといった方法がうつ病ですが、躁うつ病は気分安定剤などで出来るところまで改善するようにし、そしてその後それに他の抗うつ剤などを合わせて治療していくといった方法になるようです。
さらに、予後にも決定的な違いがあります。うつ病は治癒するといわれており、どんな重い状態のうつ病でも治癒するものであるとされていますが、躁うつ病は現代の医学では治癒はしない、といわれています。
状態が何年も落ち着き、寛解したりすることはありますが、基本的に治癒することはないということが大きな違いではないかと思います。
いかがでしたでしょうか。
うつ病と躁うつ病ですが、これほどの違いがあります。ぜひ知識としてこの機会に頭に入れておいてくださいね。