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「君子豹変」の意味を間違えていませんか?由来と正しい使い方

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「君子は豹変す」という言葉がありますね。
あなたはどういう意味か答えられますか?

多くの人は「これまでの態度や行動を急に変えること」と答えるのではないでしょうか?
実は、これは間違いで、本来はまったく正反対の意味です。

正しい意味は・・・
君子は過ちをすみやかに改め、善に移ることがはっきりしている」です。

そこで、この「君子豹変」という言葉の由来を解説するとともに、正しい使い方も紹介したいと思います。

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「君子は豹変す」の由来は?

「君子は豹変す」の「豹変」は、豹の毛が季節に合わせて抜け変わることを指しています。
毛が抜け変わることで、美しい豹の斑紋になることから生まれた言葉です。

つまり、君子は「世の中の変化を察知して、すばやく的確に自分を変えていける」
過ちを犯しても善に戻ることができるという意味になったのです。

「君子は豹変す」には続きがある

「君子は豹変す」は「小人は面を革む」と続きます。
「革む」は「あらたむ」と読みます。

「君子は豹変す。小人は面を革む」は・・・
君子は変化にすばやく対応できるが、「小人は変革を受けとめて、従順な顔で受け入れてしまう」という意味となります。

小物は大物言うことを聞くということですね。

「君子は豹変す」と「朝令暮改」

元々は良い意味で疲れていた「君子は豹変す」ですが、現在は「態度や行動を急に変えること」という使い方も認められています。
これによく似た熟語に「朝令暮改」というのがあります。

朝令暮改とは、「朝決めた事を夕方には変えてしまう」ことです。
清の時代に生まれた言葉で、「法令が出てもすぐあとから改められて、あてにならないこと」というのが由来です。

ちなみに、「朝令暮改」に似た言葉に「朝三暮四」というのがあります。
意味は「目先の違いにとらわれ、結果が同じになることに気がつかないこと」

これも中国の故事から来ていて、猿に餌をやるときに、「朝に三つ、暮れに四つやる」と言うと少ないと怒ったので、では、「朝に四つ、暮れに三つやる」と言うと、喜んだということから来ています。

「君子は豹変す」と同じく誤用されやすいことわざ

「君子は豹変す」は、正反対の意味をもつことわざですが、同様に「情けは人のためならず」も間違いやすい言葉です。

「人に情けをかけるのは、その人のためにならない」と思っている人が多いようですが、正しくは「情けを人にかけると、めぐりめぐって自分に返ってくる。だからどんどん情けをかけなさい」という意味です。

また「犬も歩けば棒に当たる」は「でしゃばると、いいことがない」ではなく、「動き回れば、幸運に巡り会う」という意味です。

まとめ

ということで、ことわざの中には本来の意味と正反対の使われ方がされるものが少なくないようです。

「君子は豹変す」
「情けは人のためならず」
「犬も歩けば棒に当たる」

これらのことわざは、今では誤用の方が一般的になっています。
したがって間違いとは言い切れません。

これを機会に正しい意味を知っておいて下さい。

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