不動産を持っていると何かと収入になる…というイメージがあり、
最近ではマンションやアパート、駐車場経営などで
不動産投資を行う人が増えてきているようです。
あらかじめ物件や駐車場のスペースを購入して、それらを他の人に貸し出すことで
収入を得るのが不動産への投資です。
一見収入が増えるというメリットだけが目につきますが、
デメリットも多いということを忘れてはいけません。
ここでは、不動産投資に潜む危険性についてまとめています。
不動産での失敗談
不動産投資を行った方たちの中には、失敗を経験したという人もいます。
・中古物件を購入し収入に充てようと思ったけれど
中古物件は修繕のための積み立てが必要で、このために300万円ほど
余分にお金がかかってしまった。
資産価値が下がってしまっては収入どころではないけれど、この支出はとても痛い。
・マンション管理を始めてみたところ
実際問題として自分も働いているので、管理をするのはとても難しかった。
不動産業者との連絡も取れなくなり、新しく業者を探さないといけなくなりました。
・不動産を買ったからと言っても
すぐにマンションやアパートに入居者がいるか
というとそうでなないので、時には家賃収入が全く期待できない時期もあった。
不動産投資の危険性
メリットばかりが先行して想像できてしまう不動産投資でも、
実際に手を出してみると難しさや、現実の厳しさというものが少なからずついてくるのです。
『お金を得ることができる』というのは決して嘘ではありませんが、
そこに至るまでの過程や、もしものトラブルを想定しておかなければなりません。
1、購入のリスク
安いからと言って中古物件を購入すると、そこに欠陥があった場合は
修繕費用が掛かりますし、古いと入居希望もつきにくくなります。
また、購入時に銀行などから資金を借り入れるという点でも、
大きな金額が動くことのリスクも伴います。
2、空き家になるリスク
価値ある不動産を持っていても、入居者(借りる人)がいなければ赤字経営となってしまいます。
3、家賃変化のリスク
買ったはいいけれどあまり人の居ない地域であったり、これまでは学校があったけど
撤退して学生の入居に期待ができなくなるなど、地域の環境変化によって
収入激減の恐れがあります。
4、税金のリスク
収入が大きいということは、それだけ税金として徴収されるということを忘れてはいけません。
最大で収入の55%もの税金がかかってしまいます。
5、手数料のリスク
不動産を購入したり売ったりするときには、不動産業者に仲介手数料を支払います。
収入を得ようとする前に、出ていくお金がある程度必要であるということです。
不動産=収入という考えをする前に、どれだけのコストがかかって、
どんなリスクがあるのかということを、しっかり考えておきたいですね。