「ぴたりと言い当てられる」ことを「図星」と言いますよね。
でも、不思議に思ったことはありませんか?
言葉の意味から考えても、「図」も「星」も全く関係ないように思えます。
にもかかわらず、なぜ「図星」というのでしょうか?
図星の語源は弓道から生まれた!?
「図星」という言葉は、実は弓道から生まれた言葉です。
そう、弓で的を射る競技ですね。
弓道と図星に何の関係があるのか?
それは的が関係しています。
弓道の的は三重の黒丸が描かれていますよね。
的全体を「図」、中央の黒い部分を「星」と言います。
弓道はこの「図星」に狙って、矢を「ぴたりと当てる」競技です。
このことから、考えていることを当てるのを
「図星」と言うようになったのです。
鍼灸のツボから来た説もある
「図星」の語源には別の説もあります。
それはハリの用語から来たというものです。
鍼灸の用語では、身体のツボとされる部分を墨でつけた点のことを
「図星」と言います。
このことから、「急所を刺す」→「ぴたりと当てる」
という意味になったというわけです。
ちなみに、同じ星の付いた言葉に
「目星」という言葉もありますが、
もともとは「目印」と同じ意味で使われていたようです。
「目星をつける」は「見当をつける」の意味ですが、
この言葉は、近代になってから使われるようになったそうです。