最近になってメディア関係でよく目にする、
または耳にするようになった『リテラシー』という言葉。
「リテラシーを身に付けなければならない」などという使われ方をしますが、
イマイチその意味がピンと来ないという方も多いのではないでしょうか。
ではここで、『リテラシー』の意味や正しい使い方を知っておきましょう。
■リテラシーとは
リテラシーという言葉の元々の意味は、「読み書きをするための能力」や
「文字や映像、そこにある物の名様を理解して活用していく力」のことを指しています。
「識字率」とも言い、言葉を読んだり書いたりする能力を持つ人が、
どれだけ存在するのかということ。
例えば、教養がないということを表すために
“リテラシーが無い”と言い表すこともありますし、
“社会人としてのリテラシー”などという表現もあります。
その人が、言葉や話す言葉、映像を正しく理解して、
それをその人なりにうまく活用していれば、
その人はリテラシーがあるということになるのです。
■○○リテラシー
最近ではあらゆる『○○リテラシー』があります。
<コンピュータ・リテラシー>
コンピュータの操作を正しく理解して、目的を達成する能力や
その知識を持っていることを示します。
例えば、インターネットに接続して、情報を得るという作業も、
コンピュータ・リテラシーがあるということになります。
<メディア・リテラシー>
メディアから与えられた情報から必要なものを見抜いて、
それを活用していく能力のことです。
ここで言う情報というのは、本、音楽、ネットでの情報、
広告など非常に幅広いのが特徴です。
<情報リテラシー>
あらゆる情報を自分の目的のために、正しく利用できる能力のことを指しています。
インターネットからの情報を得ることから
コンピュータ・リテラシーの側面も持っています。
また、情報を選んでいくことに関しては
メディア・リテラシーとも混同されることがあります。
<環境リテラシー>
環境問題にかかわっている人に対して、その資質や能力を表している言葉です。
生物の生態系と人間の社会や政治を両方とも理解して、
環境の質の向上を目指して、その知識を利用できる人物のことを指し示しています。
こうして見ていくと、思っていたよりもむずかしい言葉ではないように見えてきますね。
リテラシーの正しい使い方
使い方としては、その分野の知識を豊富に持ち、
さらにそれを正しく活用できる時人物に対して、
「あの人は○○リテラシーがある」と使ったり、
「リテラシーがある人物を採用していきたい」など、
人物に対して使うのが正しいです。
また、自分自身が「もっとコンピュータ・リテラシーを身に着けたい」
などの使い方も良いでしょう。