ブラックホールは、アインシュタインおよそ100年前に予測したものですが、
2016年2月、その存在を裏付ける発見が大きな話題になりました。
地球から数十億光年も離れた場所で時空のゆがみが発生していることがわかりました。
このゆがみは2つのブラックホールが衝突することによって生まれたもので、
その重力波が初めて観測されたのです。
ブラックホールとは何?
そもそもブラックホールとは何なのでしょうか?
ブラックホールは高い密度と大きな質量を持つ天体のことをいいます。
強力な重力を持ち、物質だけでなく光も吸い込んでしまいます。
まさしく宇宙にできた暗黒の穴という訳です。
ブラックホールは光を吸い込んでしまい、光を出すことができないほど
強い重力を持っています。
そのため、外から見ると、何もないように見えるので、
直接観測はできません。
しかし、強大な重力波が出るため、これを観測できれば、
ブラックホールの存在を証明できると考えられてきたのです。
ブラックホールはいつどうやって誕生した?
ブラックホールは大きな質量を持つ星が超新星爆発したときに
残された中心部が重力崩壊したものです。
銀河の中心核には、太陽の数百万倍以上の質量がある
ブラックホールがあり、銀河の形成初期にできたとされます。
つまり、ブラックホールの研究は、
宇宙の成り立ちを解明する上でも大いに役立つのです。
ちなみに、ブラックホールを利用すれば、
光の速度を超えられるため、タイムトラベルができるという説もあります。