ダイエットは正しく行えば、健康的に痩せることができますが、
間違ったダイエットをすると、思わぬ身体の不調が生じることがあります。
そのひとつがダイエット臭です。
ダイエット臭とは、ダイエット中に全身から変な臭いが出てくること。
急に体臭がきつくなったと戸惑う人がいますが、
実はダイエットによるものなのです。
一体なぜダイエット臭が出るのか?そしてどんな臭いなのか?
原因と対策もあわせてわかりやすく解説したいと思います。
ダイエット臭とはどんな臭い?
ダイエット臭は甘酸っぱい臭いがします。
そのため、ワキガや口臭と勘違いする人がいますが、
ダイエット臭は自分では気づかないことが多く、
人から言われて初めて気づく人も少なくありません。
ダイエット臭の原因は?
ダイエット臭が起こる原因は、「ケトン体」にあります。
ケトン体とは、人間の体内で脂質やたんぱく質を分解する際に
作られる物質のことで、糖尿病の患者にもよくみられます。
糖尿病はインシュリンの不足で糖をエネルギーとして利用できなくなるため、
ケトン体が身体の中で作られるようになります。
ダイエットの場合も同様で、
過度のカロリー制限や炭水化物を抜くなどの糖質制限をすると、
体内にケトン体が増えてしまいます。
その結果、疲労感やめまい、しびれなど身体に異常をきたすこともあります。
ダイエット臭の対策
カロリーや糖質制限によって、基礎代謝の低下が続くと、血行が悪くなり、
心臓病リスクを高める原因になるともいわれています。
また、ダイエットを中止しても「ダイエット臭」だけが残ることもあるので要注意です。
では、ダイエット臭はどうやって対策すればいいのでしょうか?
ダイエット臭がするのは、間違ったダイエットをやっている証でもあるので、
すぐに改善するようにしましょう。
ダイエット臭を予防するにはヘルシーなダイエットが一番です。
まずは運動によって、身体の代謝機能をアップさせることが重要です。
効果的なのは、有酸素運動で、ジョギングや水泳などがおすすめです。
筋肉の量を減らさないこともケトン体を増やさないためには大切で、
ストレッチや軽めの筋トレも効果があります。
一方、食事では、野菜・果物、大豆、海藻などアルカリ食品を積極的に摂るようにしましょう。
ダイエットによって「ケトン体」が増えると、体が酸性になりやすいので、これを防止することができます。
頑張ってダイエットして痩せられても、
体内から「ダイエット臭」が出ていては意味がありません。
適切な食事と適度な運動を心がけ、健康的なダイエットをしましょう。