アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏。
イスラム教徒の入国禁止を訴えるなど、過激な言動が注目を集めました。
そんな中、管理人がたまたまネットで見つけたのが、
「アメリカの自由の女神のモデルはアラブ人だった」という説です。
もしこれが本当なら、トランプ氏の言動は問題ありですね。
だってアメリカのシンボルである自由の女神がイスラム教徒が大半を占めるアラブ人だとしたら、アメリカそのものの存在を否定することになりかねないからです。
そこで、自由の女神のアラブ人説について調べてみました。
自由の女神とは?
まずは自由の女神の歴史から見ていきたいと思います。
自由の女神はアメリカ合衆国の独立100周年を祝って、
フランスが寄贈したものだというのは有名な話ですね。
設計者はフランスの彫刻家フレデリク・バルトルディです。
像のデザインはフランスの19世紀ロマン主義を代表する画家ウジェーヌ・ドラクロワの絵『民衆を導く自由の女神』から着想を得たと言われています。
実は、もうひとつヒントになったことがありました。
それは女神の顔は、バルトルディ氏の母親をモデルにしているというものです。
だとすれば、アラブ人説は正しくないということになります。
では、アラブ人説はどのようにして出てきたのでしょうか?
自由の女神のアラブ人説が出てきた経緯
自由の女神像は、バルトルディ氏の設計によって1886年に完成しましたが、
彼はその17年前の1869年にエジプト政府からスエズ運河に建設する灯台の案を求められていました。
バルトルディ氏はアラブ人女性をモデルにした巨大な女性像をデザインしました。
実は、その原案にアラブ人農婦のデッサンがあったというのです。
これがのちの自由の女神像のデザインに活かされたされた。
というのが、自由の女神のアラブ人説の根拠となっているようです。
自由の女神のモデルは魔女メデューサという説も
自由の女神像はフリーメイソンが関わっているとも言われています。
フランス系のフリーメイソンによるアメリカ系フリーメイソンへの贈り物だったというのです。
実際、自由の女神の台座の記念盤には以下のような文言が刻まれているそうです。
「この地にて1884年8月5日、「世界を照らす自由の女神」の像の台座の礎石は(中略)かの歴史的事件の第100周年を記念してニューヨークのメイソン団により捧げられる」
ちなみに、設計者のバルトルディ氏はフリーメイソンに所属していたそうです。
そのため、フリーメイソンが崇拝している魔女メデューサであるとする説もあるようです。
まとめ
ということで、自由の女神のモデルについていろいろとご紹介しました。
諸説あるものの、定説はまだないようです。
もっとも、謎めいている方が、逆に神秘性があって女神らしいとも言えます。
自由の国の象徴と言われるアメリカですが、最近は保守・右傾化しつつあります。
やはりアメリカはリベラルな国であって欲しいもの。
そう願う人は多いのではないでしょうか?