現在、世界には様々な国際条約がありますが、
歴史上もっとも古いのが、ウエストファリア条約です。
ウエストファリア条約は17世紀にさかのぼります。
きっかけはヨーロッパで1618年から1648年まで続いた30年戦争です。
プロテスタントとカトリックの対立によって起きた
この宗教戦争では大量虐殺が行なわれ、
イギリス、フランス、ドイツ、デンマークなど
ヨーロッパ全土に拡大しました。
この30年にも及んだ宗教戦争を終わらせるために
1648年に結ばれたのが、ウエストファリア条約です。
ウエストファリア条約の意味
条約の内容は膨大なものでした。
・国の主権と外交権の承認
・独立の承認
・賠償金の支払い
ウエストファリア条約では、
他にもたくさんの取り決めが行われましたが、
一言で言えば、
「互いに他国の宗教には干渉しない」というものです。
ウエストファリア条約の意義
いわば、国際秩序が形成される先駆けとなったのが、
ウエストファリア条約なのです。
この条約は現在も守られていて、
例えばイラク戦争では、フセイン政権が崩壊しましたが、
イスラム教自体が批判されることありませんでした。
近代の国際条約の元祖ともいうべきウエストファリア条約。
ぜひ覚えておきましょう。