ババ抜きに、神経衰弱、七ならべなど、様々な遊びで楽しめるトランプカード。
時には占いや手品にも使われたりしますよね。
このとても身近なトランプカードですが、実はそれぞれのカードのマークや枚数に、
意味があったってご存知ですか?
どうしてハートとダイヤが赤く、スペードとクラブは黒い?
まず、どうしてハートとダイヤが赤く、スペードとクラブは黒いのか。
この色は1日の太陽を表しています。
赤い色は日の出から日が沈むまでを表し、
黒は日没から次の日の出までを象徴しています。
そしてそれぞれのマークも、地球の季節を表現しているのだとか。
春→クラブ、夏→ダイヤ、秋→ハート、冬→スペード、です。
なぜトランプのカードは13枚?
そしてよくよく考えてみると不思議な、それぞれ13枚という枚数。
こちらは、それぞれの季節が13週あるということを表しています。
またこれらの合計が52枚になり、1年間の季節の巡りとなっているようです。
さらにおもしろいのは、1〜13までの数字をそれぞれ順番に、
次々に足していくと合計で364となり、ジョーカーを含めると365となります。
これは見てわかる通り、1年の日数です。
もう1枚あるジョーカーは、閏年を表していると言われています。
数字やマークにこのような意味があるとわかると、
カードを使った占いなんかも独自で開発していけそうな気がしますね。
しかし、トランプカードの面白さは数字やマークだけではありません。
ジャック、クイーン、キングの意味
11から上の3枚のカードには、ジャック、クイーン、キングが描かれています。
この3人のカードを、マークごとに見比べてみると、また興味深いことに気づかされます。
それが、マークによって3人の顔の向きが異なっているという点です。
・ジャック
11のカード、ジャックを見てみると、
ハートには目を向け、ダイヤには微笑んでいるような顔。
クラブからは目をそらし、どこか厳しい表情。
そして、スペードには完全に目線をそらしているんです。
これは、ジャックが若者ゆえに、愛(ハート)をほしがっており、
お金(ダイヤ)に興味があり、知識欲(クラブ)はあまりなく、
死(スペード)からはまだ目をそらしたい…という思いが描かれているのです。
マークごとに意味するものに対して、ジャックがどう考えているのかが解るんですね。
若者ゆえに、他の2人よりも変化が大きいのがこのジャックなんです。
・クイーン
12を表すクイーンは、女性らしく一つのマークに対して執着を見せず、
どのカードでも顔の向きは正面に近いです。
愛(ハート)に対しては微笑むような表情なのと、
死(スペード)に対して背を向けている点が特徴的です。
・キング
13のキングは、王様ゆえにどっしりと構えていて、顔の向きにはそれほど変化がありません。
しかし、お金(ダイヤ)に対してはしっかりとそちらを向いているなど、
権力の象徴には興味津々と言ったところでしょうか。
改めて見てみると、色々な発見ができるトランプカード。
そこに意味があると知るともっと楽しいですね。
お家にあるトランプを見てみてください。
きっと面白い発見が待っています。