テレビを観ていたら、あるタレントがこう言いました。
「そんなのお茶の子さいさいだよね!」
その言葉を聞いた瞬間、
「お茶の子さいさい?おー何か久しぶりに聞いたな」
と思いました。
「お茶の子さいさい」は、
言うまでもなく「簡単にできること」という意味。
でも、何でお茶の子なんだろ?
さいさいって何?
疑問が浮かんだときはすぐに調べる。
ということで、今回は「お茶の子さいさい」の語源と由来を調べてみました。
お茶の子さいさいのお茶の子とは?
お茶の子って何のこと?
お茶になる前のお茶っ葉のことかなと思って調べてみたら、違いました。
お茶の子とは「茶菓子」のこと。
お茶を飲むときに簡単に食べられることから、お茶の子は簡単にできることのたとえになったそうです。
ちなみに、よく似た言い回しに「朝飯前」というのがありますが、これは「お茶の子さいさい」とはどう違うのでしょうか?
お茶の子さいさいと朝飯前の違い
結論から言うと、違いはありませんでした。
というか、お茶の子さいさいは正式には、
「朝飯前のお茶の子さいさい」といいます。
したがって、お茶の子さいさいは朝飯前を省略したもの。
朝飯前はお茶の子さいさいを省略したものでした。
つまり、「朝飯前のお茶の子さいさい」の意味はこうなります。
お茶の子(茶菓子)はちゃんとした食事ではないため、食べても腹の足しにはならない。
ということから、朝食前にでもできるほど簡単なことのたとえとして使われるようになったわけです。
では、さいさいって何?
お茶の子さいさいの「さいさい」って何?
お茶の子さいさいの「さいさい」は民謡から来ているようです。
元歌は、江戸時代末期に流行った長崎県諫早地方の民謡「のんのこさいさい節」だそうです。
「さいさい」は民謡などでよく使われる「よいよい」と言った囃子詞です。
つまり、簡単にできるということをより強調して勢いをつけるために、お茶の子に「さいさい」を付けたのです。
お茶の子さいさいの「さいさい」は漢字でどう書く?
お茶の子さいさいについて、調べていたら、「さいさい」は漢字でどう書くのか?
そんな疑問を持つ人も結構いました。
で、調べてみたのですが、
「さいさい」に当てはまる漢字はありませんでした。
「さいさい」は、もともと囃子詞なので、漢字はないようです。
まとめ
最近はすっかり死語となった感のある「お茶の子さいさい」
語源や由来を調べてみると、納得できますね。
まあ、想像通りというか・・・
ただ、朝飯前とお茶の子さいさいがひとまとまりの言葉である事は知りませんでした。
これからも身の回りでふと浮かんだ疑問をどんどん記事にしていこうと思いますので、ぜひ読んで下さいね。