東北地方で有名な戦国武将と言えば…そう、伊達政宗ですよね。
そんな伊達政宗にちなんだ行事が、福島県で毎年11月に開催されているんです。
それが、「松明あかし(たいまつあかし)」です。
松明あかしは、和歌山県の那智の扇まつりや、京都の鞍馬で行われる火祭とり並び、
日本の三大火祭りにも数えられていて、
毎年10万人以上もの人が訪れる大きなイベントなんです。
400年以上の歴史を持つ松明あかしの、
今年2016年の日程をまずはチェックしていきましょう。
松明あかし 2016年の日程
・日にち:2016年11月12日(土)
※11日(金)は前夜祭となる
・場所:松明通り、五老山(須賀川市翠ヶ丘公園)
松明あかしの歴史と由来
松明あかしは、400年以上前に伊達政宗が、
須賀川城を攻略しようと考えていたことからお話が始まります。
須賀川城の城主は正宗の伯母にあたる大乗院という尼僧で、
正宗とは意見が対立していたのでした。
やがて正宗は須賀川城に攻め入りますが、迎え撃つ大乗院と
城下の民衆たちは裏切り者がいたせいで火攻めに遭うことになってしまいます。
ここで命を落とした大勢の人々の霊を鎮めようと、松明の灯りを灯したことから、
松明あかしが始まったと言われています。
松明あかしの見どころ
さて、そんな松明あかしの見どころと言えば、
やはり高さ10メートルにもある大松明に火をつける瞬間です。
高さだけでなく重さも3トンと、かなりの重量級松明に選ばれた男性が上っていき、
一番上に火をつけなければならないのです。
力強い男性でも登り切るのには時間がかかるので、かなりの体力が必要な役割です。
無事、一番大きな大松明に点火が終わると、一回り小さい姫松明に火がつけられます。
すると、次々に30本ほどの松明に火がともっていき、
会場は赤い炎に包まれて幻想的な雰囲気へと変化していきます。
秋の夜空に、魂を鎮める炎が舞う…
何とも言えない雰囲気は、見た人にしかわからない感動があります。
他にも、須賀川城や武士の形をデザインした仕掛け松明など、
まるで花火のように見る方を楽しませてくれます。
たとえ、雨が降ったとしてもよほど強くなければ開催するという、
人々の熱もたくさんこめられている松明あかし。
当日はシャトルバスなど便利な交通機関も用意されていますし、
駐車場も各地に用意されます。
しかし、駐車場の場合は会場に近いところは人気ですぐに埋まってしまうので、
時間に余裕をもって出かけてください。
夏とは違う空気の温かさを感じる秋に、是非一度お出かけして、
強い炎の映像を目に焼き付けてみてください。