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免疫チェックポイント阻害剤とは?画期的ながん治療薬と言われる理由

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三大治療法と呼ばれるがん治療は、抗がん剤、放射線、手術です。
しかし今第4の治療法として、免疫療法というものが注目されています。
免疫療法には2種類あります。
1つめはNK・T細胞療法と呼ばれ、これは、自分のリンパ球を採血して取り出し培養することによりリンパ球を活性化させ、そこからナチュラル・キラー細胞を戻すという方法です。

そしてもう1つが、薬剤による「免疫チェックポイント阻害剤」です。

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今注目されている、この免疫チェックポイント阻害剤とは一体どのようなものなのでしょうか。

免疫チェックポイント阻害剤とは?

これまでは、免疫機能の攻撃力を高める方法を中心とした免疫療法が一般的でした。
しかし最近では、免疫のはたらきにガン細胞がブレーキをかけ、
免疫細胞からの攻撃を阻止しているということがわかってきたのです。

このことから、がん細胞によるブレーキを解除すれば、
免疫細胞の働きを再び活発にすることができるのではないかと考えられ、
そこからがん細胞を攻撃するという新たな治療法へつながりました。

そのブレーキ役となっている免疫チェックポイント部分を阻害する薬が、
免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれるものなのです。

現在実際の治療で使用されています。

メラノーマになった70代の男性は、手術だと取り除けないほど進行していたにも関わらず、
手術後に免疫チェックポイント阻害剤を使用すると、
なんとガンがみるみる小さくなり、今は数週間に1度の点滴だけで、
全く日常生活に支障は出ていないようです。

免疫チェックポイント阻害剤は日本人が作った

そして、実はこの薬を作ったのは日本の方なのです。
日本を代表する免疫学者である、京都大学大学院医学研究科の本庶佑客員教授です。

教授はPD-1というたんぱく質の働きを20年ほど前に発見し、
研究をつづけていたところ、PD-1を持たないマウスの心臓が、どんどん大きくなりました。
このことから、PD-1が無いと、免疫細胞が暴走するということがわかったのです。
つまり、PD-1は「免疫細胞のブレーキ」だと判明したのです。

そこで、共同開発をと製薬会社に提案したのですが、協力的ではなかったため、
アメリカと組むことになったそうです。

免疫チェックポイント阻害剤の副作用は?

では、免疫チェックポイント阻害剤の副作用はあるのでしょうか。
免疫チェックポイント阻害剤の働きは、免疫細胞にブレーキがかからないようにすることです。
しかしその免疫細胞が暴走してしまうと、副作用も起きてしまうのです。

肺や大腸の炎症、皮疹や下痢程度のようですが、
自己免疫疾患になったりするというような事は、
現在までの臨床試験では今のところ少ないようです。
しかし、10人に1人、重篤な副作用が出ていることも報告されています。

免疫チェックポイント阻害剤はガンによって効き方が異なる

また、免疫チェックポイント阻害剤はガンによって効き方も変わってきます。

特に効果が出やすいのが肺ガン、腎臓ガン、メラノーマですが、
前立腺ガン、すい臓ガン、大腸ガンには効きにくいようです。

また、胃ガン、卵巣ガン、乳ガンには効く可能性があるため、
現在研究を進められています。

また、薬の値段も非常に高価なようです。

ヤーボイ(イピリムマブ、抗CTLA-4抗体)とオプジーボ(ニボルマブ、抗PD-1抗体)の同時併用療法の場合、
最初の1年間で25万ドル(日本円にすると約3000万円)かかるとされています。

副作用の影響が少ない患者さんに、効率的に投与するのが重要になってきます。

これからは、免疫チェックポイント阻害剤がどんどん広がっていき、
将来的にはどんなガンでも完治できるようになれば素晴らしいことです。

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